ヘタリア反応集 (ページ2)

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拗ねてみた後編(フェリシアーノ・ヴァルガス) ページ2

「レイ〜？そろそろテーブルの下から出てきてくれないかな？」

「やだ！」

「そっか……」

　納得してないでよ。わたしも好きでやってるわけじゃない、口と体が勝手に動いてるだけだし。

　泣きながらお兄ちゃんの部屋を出てきたわたしはダイニングのテーブルの下に潜った。どれくらい経ったか分からないがすぐにお兄ちゃんはこっちに来た。先程の言い合いをかれこれ10分以上も続けている。お兄ちゃんにも仕事があるはずなのになんでこんなことをしてるんだろ。わたしってばいっつもそうだ。

「……あ！わかった。レイ、拗ねてるんでしょ！」

「拗ねてない！」

　そう。別に拗ねてなんか居ない。お兄ちゃんが2時間以上もわたしのことを放置したことなんて気にしていない。

「そろそろ休憩しなきゃだし、おいで！レイ」

「！」

　お兄ちゃんのその言葉に思わず微笑んだ。わたしが1番望んでいた言葉だからだ。

「お兄ちゃ〜ん。ごめんなさ〜い……」

　お兄ちゃんに抱っこされて泣きながら謝った。

「俺こそごめんね、レイのこと全然構ってあげられなくて。ココアは飲む？」

「……のむ」

「へへ。わかった」

　やはりわたしはお兄ちゃんの真剣な顔よりもこうして笑っている顔の方が好きだ。

　Ridi!(笑って)