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忍たまたちとの対面の段 ページ6

翌日

「兄上!!おはようございます!!」
「ん……。Aか。そうだ、昨日から一緒の部屋だったな。おはよう。怪我は大丈夫か?」
「はい!まだ若いですからね!毒も抜けきりました。」
久しぶりの兄との生活への喜びが隠せていないA。その姿をみて、土井先生も微笑んだ。

「っ!兄上!その笑顔は反則です!」
「ははっ、何言ってんだ。」

「……お二人さん、私もいることをお忘れなきように。」

「「すいません……。」」

兄弟二人の世界に勇気ある山田先生が突っ込んでいった。

「山田先生、おはようございます。」
「ああ、A。おはよう。体は痛くないか?」
「はい。昨日善法寺君が痛み止めをくれました。彼にはお世話になりっぱなしです。」
「そうか。そうそう、土井先生、A、今朝は集会があるぞ。みんなにAを紹介すると学園長先生がおっしゃっておった。」


シュ〜〜

「「ん?」」

ボンッ

「「ゲホッゲホッ」」

「学園長先生まで咳込まないで下さいよ!!」
「普通に出てきて下さい!!」

「ええーい!うるさいわ!みんな集まったな。今日はみんなに紹介したい者がいる。出てきなさい。」
「はい。始めまして。土井先生の弟のAです。本日から学園でお世話になることになりました。よろしくお願い致します。」

包帯だらけの、自分達とあまり年齢が変わらないであろう青年の登場にざわつく忍たまたち。
学園長が話し出すと静かになった。

「彼は事情があって怪我をしておる。しばらくは安静にしていなければならないため、みんなも気をつけるように。Aは15歳じゃ。今日から、いろんな授業を見学する。仲良くするように!」

朝会が終わった。
直後に忍たま達が質問をしに行った。

「土井先生の弟って本当!?」
「何が得意武器ですかー?」
「どこの部屋になったんですか?」
「今日は組来ますかー?」
「火薬委員来て下さい!」
「いや、生物委員に!」
「土井先生と違って髪質良いですね!」

「待って待って。順番に答えるから。
兄上と僕は年の離れた兄弟だよ。得意武器かー、得にこれっっていうのは無いかな。全般的に使えるよう訓練したよ。兄上と山田先生の部屋に入れさせてもらってるよ。うん、今日は兄上についてこうかと。火薬委員にはお邪魔させてもらうね。生物委員も時間あったら行くね。兄上も手入れしたら髪質良いんだよ。」

「「すげーー!やっぱり土井先生の弟だ!!!」」

どうやら一気に答えられたことで証明された。

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作者名:七瀬 | 作成日時:2018年7月27日 1時

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