53話 見直しの時間 ページ6
◯
「油断してない？」
カルマくんにそう言われた。
私は命を狙われてるかもしれない。
一応警戒しておこう。一応。
「多分、Aちゃん違うこと考えてる」
『え？命狙われてるんじゃないの？』
「違うね」
次は違うと言われてしまった。
じゃあ何を油断しているって言うの！？
違う、分からない時点で私は油断しているということ！？
『え、じゃあ…何…？？？』
「ほら、油断してる」
『〜〜！？』
私の唇に、カルマくんの唇が重なった。
カルマくんの顔がだんだんと離れていく。
それを理解した瞬間、段々と顔が熱くなっていく。
『え、……え、ぇへ……？』
「かわいい…」
ニヤリとふにゃり、どちらで表せばいいのかわからない表情で笑う。
あ、好き
『ちょっと待って……まって…え、え……はぇ……』
頭の整理が追いつかないまま連続攻撃を受けた。
頭をよしよしされている。
私は今、頭をよしよしされている。
待ってくれ、待ってくれ、これ以上は…………
じょ、情報量〜〜！！！！！！！
『かるまくん…』
「ん？」
『ごめんなさい、舐めてました……』
「うん、知ってる」
うん知ってる！！！！！！！！
そこは分かってくれたならいいよとか言ってくれる所じゃないの！？！？
…そんなところも好きだけどさ！！！
「…で、今日は甘えたいんでしょ？」
『………………うん』
そんなに単刀直入に聞かれると流石に恥ずかしくなるからやめてけれ…
「いいよ、おいで？」
手を広げてそう言うカルマくん。
『え、いいの…？』
「うん。それとも、やめる？」
『まってまってまって』
急いでカルマくんに飛びつくと、腕を閉じてそっと抱きしめてくれた。
やば、安心感。好き。好き。大好き。愛してる。サランヘヨ。
好きが溢れすぎてどこかに消化しなければ正気を保てない気がしたけど、どうすればいいのか私には分からず、カルマくんの背中に回している手に力を入れてしまった。
……まって、今私たちカップルっぽい？？？
え？？？？まじ？？？？？？
はじめてカルマくんと話した時は、こんなことになるなんて想像できなかったなぁ…
『ふふっ』
「？ 何か面白いところあった？」
『ううん、好きだなぁって』
「なにが？」
『カルマくんが』
本人は無意識なのかもしれないけど、横から幸せそうに笑うカルマくんの声が聞こえた。
今日はカルマくんに怒られちゃったから、次からは気をつけよう。
◯
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Runa☻ - 業くんに「イケメンだぁぁぁ！！」って言いたくなるような作品で心臓が持たないです(^o^;)よって、この作品好みという事です！！ (7月27日 21時) (
レス) @page27 id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
りるる - はああぁあぁぁん… (2023年2月3日 22時) (レス) @page19 id: bfd3ef8afe (このIDを非表示/違反報告)
りるる - イ……ケメン、だぁ… (2022年9月3日 8時) (レス) @page19 id: c3325bc4c5 (このIDを非表示/違反報告)
奏 - 面白すぎィィ！業君…(｡ ｰ`ωｰ´) ｲｹﾒﾝ…分かってたけども…イケメン… (2022年3月23日 0時) (レス) id: 06688e95b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kabi | 作成日時：2022年3月16日 19時
