68話 2人だけ？の時間 五時間目 ページ22
○
「……」
寝てる。
カルマくんは寝ていた。
少しの間寝顔をじっと見つめてみる。
すると段々足が痺れてきた。
移動しないと、と思いカルマくんの頭を慎重に持ち上げる。
そのまま、自分の顔を少し近づける。
『…………』
そっとソファの上に頭を乗せ、立ち上がる。
うわ！！！！
一人でなにやってんだろ！！！
恥ずかしー！！！
「にゅや………」
一瞬で背筋が凍る。
窓の外に目を向けると、そこには黄色いタコの姿が。
最悪だ。
『殺せんせー！勝手に覗かないで！しかも撮らないで！』
「いやいや…積極的ですねぇ……ヌルフフフフ」
『あー！もう最悪っ！』
クラスの恋愛沙汰をこまめにつけているメモを、ニヤケながら書いている。
「…………Aちゃん？殺せんせーまで」
『ほら、殺せんせーのせいで起きちゃったじゃん！』
「いや今のは絶対Aさんですよね！？」
『ごめんね、起こしちゃった』
もう少し寝顔を眺めていたい気持ちもあったけど、と思いながら窓を閉める。
カルマくんは窓の外をじっと見つめている
「今なら殺せそうだね」
『………殺したいな』
殺せんせーはピンクの表情でふやけていた。
そして、殺せんせーは柔らかい触手で窓をトントンと叩いた。
○
『なんで殺せんせーが…』
「いやはや…助かりました｣
「この水もっかいぶっかけていい？」
「ダメです！」
Aちゃんの家で寝てしまい、起きるとふやけた殺せんせーが外にいた。
水が弱点なのに雨の日に出かけるなんて、馬鹿なのだろうか。
Aちゃんはバケツを持ってきて、濡れた殺せんせーを拭いてあげていた。
『カルマくんと2人だけだったのにー』と殺せんせーに可愛い文句を言っているが、見捨てないあたり優しい。
『折角だし、せんせーもご飯食べてく？』
「にゅや！？良いのですか！？」
『うん！材料は間違えて3人分買ってたし』
Aちゃんはエプロンを取り出して身につけ、そそくさとキッチンに行った。
可愛い、と思ったのがつい顔に出てしまったようだった。
「フフフ…カルマくん、案外わかりやすいですねぇ〜？」
「うるさい」
触手でぷにぷにしてくる。
腹が立つのに、反撃しようとすると躱される。
「…ずっと、このままでいてくださいね」
「…？」
殺せんせーは突然、ご機嫌に玉ねぎを切っているAちゃんを見ながらそう言った。
○
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Runa☻ - 業くんに「イケメンだぁぁぁ！！」って言いたくなるような作品で心臓が持たないです(^o^;)よって、この作品好みという事です！！ (7月27日 21時) (
レス) @page27 id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
りるる - はああぁあぁぁん… (2023年2月3日 22時) (レス) @page19 id: bfd3ef8afe (このIDを非表示/違反報告)
りるる - イ……ケメン、だぁ… (2022年9月3日 8時) (レス) @page19 id: c3325bc4c5 (このIDを非表示/違反報告)
奏 - 面白すぎィィ！業君…(｡ ｰ`ωｰ´) ｲｹﾒﾝ…分かってたけども…イケメン… (2022年3月23日 0時) (レス) id: 06688e95b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kabi | 作成日時：2022年3月16日 19時
