50話 深まった時間 二時間目 ページ3
◯
思いがけないトラブルからカルマくんの努力を知ってしまった。
余裕を出しつつ、テストではいい点を取るために勉強頑張ってたんだ…
うわー、なにそれー、尊い〜…
教科書は授業終わってから返そう。うん。
◯
『カルマくん…！』
「ん？」
『この間教科書間違えて持って帰ってなかった！？』
「え？……ほんとだ、ごめん」
『ううんー！大丈夫！…えへへ』
「どうしたの？」
カルマくんの頑張りに気づけたことが嬉しくて、つい笑みがこぼれてしまった。
『カルマくんも頑張ってるんだな〜って思って！』
「…あ、」
バレてしまったという顔をするカルマくん。
可愛いなぁ…
あ、そうだ。さっき言い忘れてたことがあったんだった。
『そういえば、“ひとつから増えていく”っていう映画知ってる？』
「ひとつから増えていく？」
『そうそう！結構面白そうなんだけどー…』
「あ、それ僕も聞いたことある」
意外にも渚くんが知っていた。
カエデも気になっていたと言う。
カルマくんとデートのつもりだったけど、どうせなら2人も誘おうかな！
『なら一緒に観に行かない？』
「え！行きたい！」
「そうだね、楽しそう」
「いいんじゃない？」
◯
という事で、今日は4人で映画館に来ております。
『うわー！結構混んでるねー！』
「人気なんだねー…」
カエデと二人でチケットを取って、カルマくんと渚くんの元へ戻る。
ポップコーンを買って館内に入り、こちらから見て右から渚くん、カエデ、私、カルマくんの順に座る。
盗撮禁止の動画が流れたあと、本編が始まった。
〈私も、軽くなりたいわ〉
〈…重くていいよ〉
〈ううん、それじゃダメよ〉
〈なんで？〉
〈決まってるじゃない＿＿＿＿
私の感情は、全て作られているからよ〉
〈作られている？〉
〈そう、もうずっと昔にね〉
うわー、泣けるー…
まさか…作り物の感情だなんて…
◯
「うぅ…アルターちゃん可哀想…」
「衝撃の展開だったね」
『まさかロボットだったなんて…』
「ボロ泣きじゃんww」
『だってぇぇ…』
気持ちを落ち着かせ、カフェに入ることにした。
「わーっ！プリン美味しそう…！」
『うわー、マンゴーパフェ美味しそうー…』
それぞれ各々の口が欲している味を注文し少し待つと、キラッキラに輝いたスイーツが運ばれてきた。
キラッキラというのは、多分Aが勝手にかけたフィルターだ。
◯
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Runa☻ - 業くんに「イケメンだぁぁぁ！！」って言いたくなるような作品で心臓が持たないです(^o^;)よって、この作品好みという事です！！ (7月27日 21時) (
レス) @page27 id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
りるる - はああぁあぁぁん… (2023年2月3日 22時) (レス) @page19 id: bfd3ef8afe (このIDを非表示/違反報告)
りるる - イ……ケメン、だぁ… (2022年9月3日 8時) (レス) @page19 id: c3325bc4c5 (このIDを非表示/違反報告)
奏 - 面白すぎィィ！業君…(｡ ｰ`ωｰ´) ｲｹﾒﾝ…分かってたけども…イケメン… (2022年3月23日 0時) (レス) id: 06688e95b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kabi | 作成日時：2022年3月16日 19時
