純白の桜～FF編～ (ページ41)

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38．カミングアウトPart2 ページ41

A「私ね、桜蘭の特待生だったの。学費は首席を取り続ければ、全額免除。それに海外への留学費用も免除」

春奈「……首席を取れなくなった、とかですか？」

春奈が恐る恐る尋ねると、Aは春奈に優しく微笑み、首を横に振った

A「首席はキープしてたの。でも、海外に留学中に、お母さんが倒れたって聞いて．．．。お母さんが倒れたなら、悠馬の面倒、家のことは私がやらなくちゃいけない。初めは、両立出来てたんだけど、段々出来なくなって．．．お父さんにも、迷惑かけるようになっちゃて、」

Aの笑顔はいつもの明るく眩しい笑顔とは真逆の、悲しみの笑顔だった

A「そんな感じかな、私がここに来た理由は」

宍戸「す、すみませんっ、！変な事聞いてっ、」

A「別に変なことじゃないよ？；いつか話すだろうな～、とは思ってたから、気にしてないよ！！」

と、いつものように明るく笑って見せた

A「私のことより、FFの方が大事でしょ？みんなが全国にいけなかったら私も出れないんだからね！！」

円堂「わかってるよ！！いくにきまってんだろ！全国！！」

A「そー来なくっちゃ♪壁山！高さ、克服してもらうからね？」

壁山「は、ハイっす…；」

A「じゃあこの話はおしまい！早く練習しよっ！！」

いつもの彼女の笑顔に、みんなは自然と笑みが零れた