八話 ページ8
雨に濡れながらただ時が過ぎるのを待つ。
家にも居たくない、仲間にも必要とされない。そんなの居なくなった方がいい。
ベンチに寝転びどんよりとした空を見上げる。
雨が目に入ってくるのが嫌で目を閉じると横から足音が近づいてきた。
「大丈夫か?」
声をかけられ目を向けると真っ白な人が居た。
『だ、れ?』
「俺か?俺は鶴丸国永!」
『つる、まる?』
名前を呼ぶとあぁ!と言ってニッコリ笑った。
その顔が綺麗で目を離すのを忘れて見ていた。
鶴「こんな時間に一人でどうしたんだ?」
『…鶴丸こそ…傘もささないで…』
鶴「それはお互い様だろ?」
ニコニコと笑ってる鶴丸が突然座り込み寝ている私と目線を合わせてきた。
『?』
鶴「ははっ、三日月から聞いてたままだな」
『ぇ…三日月の事知ってるの…?』
彼の口から出てきた三日月と言う名。それはついこの間に出会った彼と同じだった。
鶴「あぁ、三日月は家族みたいなものさ」
鶴丸は雨の音にかき消されそうな程小さな声で呟く。何だか泣いてるように見えた。
鶴「っ…こりゃ驚いた…」
泣かないで欲しくて頭を撫でると驚いたように目を見開いた。
鶴「本当は今すぐにでも連れていきたいんだけどな((ボソッ…ほら、迎えが来たぞ」
雅「Aっ!!」
鶴丸の言葉に被さるようにいつも聞いているあの優しい声が聞こえた。
訳が分からず少し頭を上げ声のする方に顔を向けると傘を持ってる筈なのにびしょびしょのまさにぃがこっちに向かって走ってきていた。
鶴「またな、"主"」
鶴丸は楽しそうに、そして悲しそうに言い放ち立ち上がる。
行って欲しくなくて手を伸ばすがその手が届く前に雅にぃに抱きしめられていた。突然の温もりに何故か安心し、先程まで鶴丸のいた場所を見るがそこには誰もいなかった。
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のん@天使から墮天使(プロフ) - 面白いです!色々あるかと思いますが、頑張ってください!続きを楽しみにしています! (2019年8月11日 23時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - キハルさん» コメントの返信遅くなってごめんなさい!ありがとうございます!嬉しいです!なるべく更新できるよう頑張りますっ! (2019年7月16日 21時) (レス) id: c2d1e9cb30 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 晴菜さん» 返信遅くなってすみません!!なるべく早く更新できるよう頑張ります! (2019年7月16日 21時) (レス) id: c2d1e9cb30 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - ルイさん» コメント返信遅くてごめんなさい!ありがとうございます!頑張ります! (2019年7月16日 21時) (レス) id: c2d1e9cb30 (このIDを非表示/違反報告)
キハル - めてゃくちゃ楽しみにしています。 (2019年7月8日 14時) (レス) id: 6302cd8906 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もも | 作成日時:2019年6月15日 1時