31.仕事仲間 ページ40
「白雪、クッキーありがとう！」
「どういたしまして。Aもお茶ありがとうね。」
「うん。また来るね。」
「待ってるね。」
薬室の入り口まで送ってくれた白雪に手を振りながら、資料室に向かう。
あの後、薬室に戻ると言った白雪に付き添って執務室を出て、私もガラク殿に用があったから少し待たせてもらいながら、二人で話したりした。
その話の内容で、白雪がタンバルンから出た理由を知って、あの王子ならやりかねないなと思った。そして、やっぱり彼女はすごい人なのだと実感した。
やはり、いい意味でも悪い意味でも髪色のせいで色々なことに巻き込まれたからなのだろうか…なんて思って、年上ながら、人生経験はすでに彼女に負けているような気がした。
あ、この書類、ハルカ侯爵に渡すやつだ。
ハルカ侯爵、まだ資料室にいるかな…？
いたらいいんだけど…。
そういえば、白雪が脅された時に、オビってハルカ侯爵に雇われてたんだっけ？
だから、この前ハルカ侯爵に用があってオビに、どこにいるか知ってる？って聞いた時微妙な反応してたんだ。
オビにも苦手な人いるんだ…
なんか面白いな。
ふふふと笑っていれば、トール、トール、と私を呼ぶ声が聞こえた。
何だろうと振り返れば、そこには最近よく話すようになった顔。
「何一人でニヤついてるんだ。気持ち悪い。」
「話しかけてきた最初の言葉がそれってどうかと思うんだけど。ユウハ。」
ユウハはよく資料室いて、位はわからないけれど、よく話す間柄だ。
結構嫌味などを簡単に言ってくるけれど、嘘はつかないし、優しい一面もあるから、一緒にいると楽だったりする。
「それで、その書類はどうしたんだよ。」
「ん？あぁ、これ？ゼン殿下のとこから貰ってきたやつ。ハルカ侯爵に渡さなきゃなんだよね。」
「ハルカ殿なら、まだ資料室にいたと思うけど…何の書類なんだ？」
「この前の偵察のやつだってさ。」
「…殿下もお忙しいな。」
「そうだね。」
そう言いながら、ユウハは自分の手元にある書類を確認している。
ラッキーナンバー
8
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 45人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
尻尾 - シラさん» 了解しました！(^^)ありがとうございます(*^^*) (2017年5月22日 15時) (
レス) id: bb97fb99a6 (このIDを非表示/違反報告)
シラ - そうですね。よろしくお願いします！ (2017年5月14日 14時) (レス) id: a9b6bb5114 (このIDを非表示/違反報告)
尻尾 - シラさん» ありがとうございます！…取られそう、って言うのは恋愛的にですか？ (2017年5月14日 14時) (レス) id: bb97fb99a6 (このIDを非表示/違反報告)
シラ - そうですね… イザナに取られそうになる夢主をオビが守るっていうのはどうでしょう？ (2017年5月13日 21時) (レス) id: a9b6bb5114 (このIDを非表示/違反報告)
尻尾 - シラさん» ありがとうございます！できれば、リクエストなどもお願いします(^^) (2017年5月13日 8時) (レス) id: b6819af603 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：尻尾 | 作成日時：2017年3月31日 16時
