22.敬語-黒 ページ28
「…えっ？！」
「堅苦しいのは苦手なんでしょ？」
ニヤニヤしながら言うオビさんに少しイラつく。
でも、それと同時に、オビさんが言った言葉に、少し驚いた。なぜなら…
「…白雪さ…白雪と同じことを言うんですね。」
「え？…お嬢さんと？」
「はい。全くとは言いませんけど、オビさんと同じような流れで…。」
あー確かに、お嬢さん言いそうだな…。
そう言いながら、オビさんが手を自身の方に置き、少し上を見上げる。
「あ、でも、白雪はもっと強い感じで……ゼンみたいなやり方ですね。あれは。」
「へぇ。なんて言われたの？」
「確か、
『Aって私呼びますから、白雪って呼んでください。敬語もダメです。そうしないと返事しません。』
って。ちょっと驚きました。」
「それは…驚くね。」
「ですよね。…それで、なんでしたっけ？」
「あぁ、それで……」
しまった…！
オビさんはそう言いながら、そんな方法もあったな…！とかなんとか言っている。
いや、オビさんに言われても、私、白雪と同じ反応はしなかったと思いますよ…？
白雪だから焦ったんだから…だって、彼女は私の事を友達と言ってくれたから…。
「じゃあ、お嬢さんのやり方は、俺じゃ通用しないだろうから…」
よくおわかりで。
「…Aは、俺と話すときさん付けと敬語をやめる。その代わり、俺はナオ嬢と呼ぶのと、子供扱いをやめるよ。」
「は、い…？！」
何言ってんの？この人…！
子供扱いしてたとか、本人に言う事じゃないでしょ？！普通！と言うか、私は、子供扱いなんて…されてな…い…ん？あれ…？
そう思い蘇るのは、私がここで手伝いをしている今日まで五日間の記憶。その中で十数回オビさんとあった。…1日目の時に手伝いできているといえば、頭を撫でられ偉いと言われ、その次の日も、殿下のところへ行くのだといえば、その書類重くない？持ってあげようか？とか、大丈夫だといえば、また偉いと言われ頭を撫でられた。
これを子供扱いと言わずして、なんと言うか。今まで気にせず甘んじて受け入れていたが……子供扱いだ。と言われれば、あぁ、確かにといえてしまう扱いだ。
あれは、子供扱いだったんだ…。
さん付けと敬語をやめる。そうすれば、子供扱いをやめてくれる…いや、でも…
悶えている私を見て楽しそうにしているオビさん。うーん。無理って言ったらしょうがないなってなるかな…？
逃げを選び、あの、と、声をかける。
「…オビさん…あの…やっぱり無理です。」
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尻尾 - シラさん» 了解しました！(^^)ありがとうございます(*^^*) (2017年5月22日 15時) (
レス) id: bb97fb99a6 (このIDを非表示/違反報告)
シラ - そうですね。よろしくお願いします！ (2017年5月14日 14時) (レス) id: a9b6bb5114 (このIDを非表示/違反報告)
尻尾 - シラさん» ありがとうございます！…取られそう、って言うのは恋愛的にですか？ (2017年5月14日 14時) (レス) id: bb97fb99a6 (このIDを非表示/違反報告)
シラ - そうですね… イザナに取られそうになる夢主をオビが守るっていうのはどうでしょう？ (2017年5月13日 21時) (レス) id: a9b6bb5114 (このIDを非表示/違反報告)
尻尾 - シラさん» ありがとうございます！できれば、リクエストなどもお願いします(^^) (2017年5月13日 8時) (レス) id: b6819af603 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：尻尾 | 作成日時：2017年3月31日 16時
