18.笑顔 ページ24
「Aなのか……？」
驚いた顔彼は幼い頃の少年より幾分か大人びていて、だけどその表情や顔には昔の面影があって…やっぱりゼンのことなんだ…と納得する。
「うん、そうだよ…」
ゼン
そう続けようと思って…私は口をつぐむ。
このままだと私がやられただけなんだよな…なんか悔しい。一発こう、なんか、すごいのかましてやりたい。
不自然にならないようなくらいの時間を空けて脳をフル回転させる、そしてやっと出た答えを不自然にならないように口に出した。
「…ゼン殿下」
「怒ってるのか…？」
「あはは、怒ってないですよー。仕方ないことですもんねー、私がゼン殿下が上流貴族だと勘違いしたのが悪いんですからー。」
怒ってるだろ。
呆れたような、そんな言い方のゼンに
そんなことないですよー。
とか笑いながらいう。多分目が笑えてない。
はい、勿論、怒ってますよー。
私はそう心の中で言った。
面白半分で口にした言葉は思った以上に気にしていた言葉を私に教えてくれて、口に出したら止まらなくなっていた。大人気ないな、私。相手は年下なのに…。
そんな私に、はあ、とため息をついてから、ゼンは
「嘘つけ、怒ってんだろ。ちゃんと言わなくて悪かったな。」
すまん。
そう素直に謝ってきた。
そんなことされたら、なんて言えばいいかわからなくなってしまって…成長を目の当たりにしたみたいで…とてつもなく悲しくなった。目尻が熱くなってくるのも感じる。
それを誤魔化すように笑いながら
ちょっとからかってみたくなって言っただけだから、謝らないでよ。
そう言えば、ゼンは朗らかに笑った。
安心するようなそんな笑顔。
…誰かと似ている。
そう思っていたら、あの、と白雪さんが口を開いた。
「2人はどういう関け…「ゼーン先に行くなよー！」
「そうですよー。主ー。」
「先走りすぎ。」
だけど、後からゼンを追いかけてきた数人に妨げられてしまう。
白雪さん…。
二度も誰かに言葉を遮られた白雪さんが不憫すぎて、私の近くに寄ってきたオビさんに蹴りを入れてから、白雪さんにかけより、
「私とゼンは兄弟みたいな感じの幼馴染なんだよ。」
「そうなんですか」
そう言いながら朗らかに笑う白雪さん。安心する笑顔。
…あぁ、そうか、白雪さんと似てたんだ。
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尻尾 - シラさん» 了解しました！(^^)ありがとうございます(*^^*) (2017年5月22日 15時) (
レス) id: bb97fb99a6 (このIDを非表示/違反報告)
シラ - そうですね。よろしくお願いします！ (2017年5月14日 14時) (レス) id: a9b6bb5114 (このIDを非表示/違反報告)
尻尾 - シラさん» ありがとうございます！…取られそう、って言うのは恋愛的にですか？ (2017年5月14日 14時) (レス) id: bb97fb99a6 (このIDを非表示/違反報告)
シラ - そうですね… イザナに取られそうになる夢主をオビが守るっていうのはどうでしょう？ (2017年5月13日 21時) (レス) id: a9b6bb5114 (このIDを非表示/違反報告)
尻尾 - シラさん» ありがとうございます！できれば、リクエストなどもお願いします(^^) (2017年5月13日 8時) (レス) id: b6819af603 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：尻尾 | 作成日時：2017年3月31日 16時
