6話 ページ8
『なぁ、シャンクス。船ってずっとコレなのか？』
ｼｬﾝｸｽ「そんなわけにはいかないよなぁ。大きな海賊団になるには、デカい船とたくさんの船員が必要だな」
ﾔｿｯﾌﾟ「今んとこ船員3人…そのうち一人は子どもだしな…それに船を造る金もねェ」
ｼｬﾝｸｽ「賭場にでも行くか？」
ﾔｿｯﾌﾟ「Aを連れては行けねェだろ！！」
とば…？
子どもは入れないとこなのか？
ｼｬﾝｸｽ「まぁ他にも手はある。例えば……」
シャンクスが何か言いかけたとき、傍を一隻の海賊船が通った。
海賊船としては小さいが海賊旗が付いてるし、おれ達が今乗っている船より大きい。
乗ってる奴らがおれ達をニヤニヤしながら見下ろしている。
「なんだぁ？お前ら、そんなちっせぇ船で航海かぁ？」
「波に呑まれて死なねぇようになぁ？アヒャヒャ」
ｼｬﾝｸｽ「……例えば、その辺の奴から奪っちまうとかな」
ﾔｿｯﾌﾟ「海賊らしくなァ」
『シャンクス、ヤソップ！おれも一緒に行っていいか！？』
向こうの船に飛び移ろうとしている2人に声をかける。
顔を見合わせてしばし悩んだあと、シャンクスが口を開いた。
駄目、って言われるかと思ったけど。
ｼｬﾝｸｽ「いいぞ。ただし、何かあったらすぐおれ達を呼べよ。いいな？」
『うん！！』
ｼｬﾝｸｽ「よーし！赤髪海賊団、行くぞ！！」
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ｼｬﾝｸｽ「お前ら、喧嘩ふっかけてきた割に弱いなぁ」
「誰も喧嘩なんかふっかけてねぇよ！！お前らが襲ってきたんだろうが！！」
ﾔｿｯﾌﾟ「まぁまぁ、おれ達を弱いって見くびってたお前たちが悪い。この船は貰うぜ？」
シャンクスが大人の話をする、って言ったから少し離れたところで待ってるんだけど、なんかコイツらおとなしすぎないか？
怪しい……
『……あ！』
シャンクスに後ろから飛びかかる影が一つ。
明らかに殺意が凄い。
それにシャンクスが気づかないわけがない。
でもそのとき、おれは、シャンクスが殺されるって考えにしか至らなくて。
もう大切な人を失いたくないって思いに駆られて。
『ｯ……シャンクスに、手ェ出すなァ！！！！』
ﾊﾞﾘﾊﾞﾘﾊﾞﾘｯｯ))
『！？……へ、あれ…？』
今、何が起きた？
武器代わりに持ってたオールで、殴っただけ…だよな？
目の前で倒れてるコイツは、なんで焦げてる…？
ｼｬﾝｸｽ「……覇気か」
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作者名：しゅがぁ | 作成日時：2022年11月15日 0時
