Short Story . (ページ9)

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あの後も、関係は相変わらず。

海人君は学校で会っても彼氏の話はしない

沢山笑わせてくれる

海人君と付き合う人は幸せ者だな～なんて。

ﾋﾟｺﾝｯ､と携帯の通知音が鳴る

…嫌な予感がした。

"放課後話したい""教室まで迎えに行くから"

あ～、私振られるんだ

その文字を数分ボーッと見つめそう思った

放課後、少し待つと彼が来て

「…ごめん、他に好きな人出来た、」

『ふふ、だろうな～とは思ってた！

気付いてはいたんだけどさ、
言えなかった私も悪い。笑

今までありがとね！』

この気持ちを知られたくなくて

わざと明るく振舞った

「…俺も、ごめん

じゃあまた、」

学校には、

部活やら委員会やらでまだ少し人が残ってて

泣いてるのをバレない様に

俯きながら重い足で廊下を歩いた

「…先輩？」

名前を呼ばれたと同時に腕を掴まれて

びっくりして顔をあげる

「外、もう暗いし危ないんで送ります」

暗いから泣いてるのバレてないよね

海人君も、何かを察した様に何も聞いてこない

『…私一人で帰れるから大丈夫』

「俺が一人で帰したくない」

『え…？』

「…俺、

先輩のそんな顔、もう見たくないんです」

海人君に抱き締められる

『ちょ、ちょっと海人君？』

「俺じゃ駄目、？」

言葉が思うように出て来ない

「…俺は

先輩に辛い思い絶対させないから」

『もう、弟のくせ「弟って言わないで」

へ？』

「俺、ずっとAの事が好きで

弟じゃ無くて一人の男として見て欲しい

…好きです、付き合ってください」

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『、、私でいいの？』

「Aがいい」

end.