同じ屋根の下、君と２人 -3-

#103 ページ3

〜YOU〜



どうやら、寝てしまったようだ。








テレビもつけっぱなしで、ソファーの上で寝てたから体がバキバキ。









携帯を見てみると、朝の８時。









まだ一応休んどけ、とルハン先輩から連絡が着ていた。









バカをうつされたら困る、とも。









優しいのか、優しくないのかわからないよルハン先輩。









『そう言えば…。』









野良猫は、帰ってきたのか？









寝室を見てみるけど、いなくて。









玄関を見てみても、靴がない。









下積みが終わった、って言ってたから、忙しいのかな…？









なんの仕事してるかわからないけど…。









作りたてだったはずの夕飯をあっためなおして、食べる。









セフンの分は、ラップをかけて。









あれ、なんでだろう…。









『…味、わかんないや…。』









風邪のせい？









いや、違う。









１人で食べるって…。









『…寂しい…？』









気づかなかった。









セフンはいつも、おいしいね、って笑ってくれて、それが当たり前になってた。









セフンが来るまでは、なんとも思ってなかったのに。









なぜか、今は寂しくて。









なぜか、涙を流してた。









ご飯は涙のせいで、しょっぱかった。

#104→←#102

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す