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隣の席の君 ページ2
見慣れた教室から心機一転
生活する階も変わり、数日がたった。
窓の向こうには未だ桜が舞う
その桜をバックに、私の隣の席の男の子を横目で遠慮がちに見る
綺麗な花も何もかもが、彼の魅力を引き立てる
その男の子は授業に興味がなさそうに窓の外を見ているだけ
彼と私は苗字の並びで、たまたま…そして本当に偶然にも隣同士の席で並んでいるだけ
仲がいいわけでも、悪いわけでも。
ただただ一緒のクラスメイトなだけ。
話したこともたった一回きり。
彼はきっと私のことなんて覚えてない。
私が一方的に覚えているだけ
そんな紙切れ一枚のように薄い関係の私達
その子の名前は⸺糸師凛くん
偶然にも私が、少しだけ…ほんの少しだけ気になっている男の子
ただ、それだけ。
なんでそんな薄い関係なのに、気になるかって…
それは数日前に遡る⸺
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作者名：あれん | 作成日時：2023年7月17日 23時
