危機 ページ47
蜂「んー、熱はないみたいだね」
『だっ、だいじょうぶ！！！平気だからっ！』
だからっ⸺と、このどうしょうもない気持ちに目をぎゅっと瞑る
蜂「だから…なに？」
『だからっ…』
そっと目を開けると、未だに至近距離にある廻の瞳と目が合う
彼はこちらを真剣に見ていた
『っ…////離れて…くださいっ』
自分のどうしょうもない気持ちに、自分で目が潤んだのがわかった。
そのうえ異性と意識するだけで、幼馴染だとは感じられなくなってしまい、つい敬語になってしまった
蜂「！」
A⸺と、何か話そうとしたようだが、休憩終わり！と叫ぶ久遠の呼びかけにそれはかき消された
そしてまたコートに入っていくみんなに続いて、廻も私から離れた
コートに戻る前にこちらを一瞥しては、何か言いたげだったが、そのまま行ってしまった
この緊張感から開放され、ひどく安心したのか私は壁際まで下がり背をつくと、へたり込んだ
『はぁ、、、心臓に悪いよ、、、。』
自分の気持ちを落ち着かせようと、膝を抱え込んで顔を埋める
そしてはじめこそみんなの練習をぼーっとみていたが、気づけば私は意識を手放していた
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潔「そろそろ試合時間近づいてきたし、切り上げよう」
國「そうだな」
次の試合に向けて練習を切り上げる
コートの外に出て、出口に向かおうとしていたら膝を抱え込んだまま動かないAの姿が目に入った
千「A？」
俺は近づいて声をかけるが、返答はない
しゃがんで様子をうかがってみると規則性のある寝息が聞こえた
寝てるのか
それにしてもAが仕事中に寝るなんて思わなかったが
まさか昨日あのあと寝れなかったんじゃないだろうな、
そう自分の中で仮説を思い浮かべれば、
単純なやつ⸺とクスリと笑い、無意識にAの頭を撫でようと手を伸ばす
だがAのことをわかっていながら、俺はなんで気づかなかったのか。こんなことをしようとしたことに少し後悔する
髪に手が触れる直前
千「！」
俺の伸ばした手が、突然横から掴まれる
その手の正体を俺はゆっくりと確かめた
まだ数日しかともに生活してないが、俺はこいつのこんな顔を見たことがない
千「蜂楽…」
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あれん(プロフ) - あ〜ちゃんさん» ご指摘、ありがとうございました。訂正させていただきました🙏 (7月8日 18時) (
レス) id: dbc60e9e1a (このIDを非表示/違反報告)
あ〜ちゃん(プロフ) - 絵心さんの自己紹介の所のことなんですけど､絵心甚八の八が抜けてますよ〜 (7月8日 15時) (レス) @page19 id: 10cf3f469f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あれん | 作成日時：2023年5月25日 0時
