キバナコスモスの約束【蜂楽廻】

急接近 ページ46

眠い、、、、




結局昨日のことで頭がいっぱいで睡眠時間が削られることになるとは





こんなこと知られたらまた千切くんに笑われる…





トレーニングをしているチームZのみんなの様子をコート外で見守る



もちろん私の視線は一人の人物にしか向かなくなる




ドリブルをし、己の持つ技術で華麗にDF陣をかわして攻め上がっていく

格段にここにきてから技術もあがってきているのがわかる










⸺異性として、か。





國神くんにパスしてシュートが決まる

するとワンプレー終えた廻とふと目が合った


彼お得意の笑顔で、こちらにVサインをする



そんな彼の行動でさえ、今の私には心拍をあげるのには十分すぎるのであった



















みんなが一旦休憩するようで、コート外に集まってきた


『お疲れ様っ』


タオルやスクイズをそんなみんなに手際よく手渡していく



そしてそれはもちろん彼にも…







『お疲れ…様っ』




蜂「ん♪ありがと♪」


スクイズを受け取ると、それを一気に体内に取り込む廻



物を流し込むたびに動く喉仏
動くたびに流れてくる汗
伏し目がちになり疲労感を感じさせるその表情⸺






部活をしているときも何度もその光景は見てきているのに、なんだかその彼の行動1つ1つが私を釘付けにさせる



男の子として⸺



そう考えるといつもと変わらないその当たり前の景色でさえ、脈拍があがっていくのがわかる



蜂「A？」


急に呼ばれて肩がはねた


『な、なに？』



蜂「そんなに見られるとなんか飲みづらいんだけど？」


そう言い困ったように笑う


恥ずかしくなり目を背ける

『ご、ごめん！////』



やばい、さっそく見すぎてた…



蜂「…？A顔赤くない？熱でもある？」


そう言った彼の顔が、目をそらしたはずの私のすぐそこに迫り、次の瞬間私の前髪を少し上げて、お互いの額が触れた⸺















あぁ、もう調子悪くなりそう…

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