恋話 ページ44
な、な、な、なにを
『何言ってるの千切く⸺』
突然の出来事に思わず声を張り上げてしまったのを、彼の人差し指が私の口を優しく抑える
千「しーっ…あいつら寝てるから」
『っ…ご、ごめん』
千「でもそんなに動揺するってことは好きなの?」
『え、いや。それは…。私達はただの幼馴染…だよ。』
千切くんは不思議そうな顔になる
千「ただの幼馴染で、そんなに慌てないだろ?なんか蜂楽のこと意識するような心当たりでもあんの?」
いいじゃん、俺しかいないし。教えろよ⸺とニヤニヤしながら少し身を乗り出して急かす彼
『うぅ…。好きとか、そーいうのは別として…だけど。
今まで幼馴染としてずっと一緒にいたからそんなこと考えたことなくて。ただ最近、ふとしたときに"廻ってほんとに男の子だったんだ"とかそーいうこと思うことがあって』
千「なんだそりゃw」
『うまく説明できないんだけど、廻は幼馴染として近い距離感でやってるようなことでも、私は違うように考えることが増えたっていうか…。あんな廻でも、たまにドキッとさせられることがあるっていうか』
あー…⸺と千切くんは何かを考え
千「蜂楽に近い距離感で何かされたりすることって、Aにとっては嫌ではないのか?」
『うん、別に嫌じゃない。嫌じゃないけど、なんかこう、、、私ばっかり意識したり変な気持ちになるのがたまにむかつく、、時があったりなかったり、、』
千「例えば、蜂楽に触れられたりとかしたらどうなの」
千切くんがそんなこというものだから、具体的にいろいろ想像してしまう
恥ずかしくなって膝を抱え込み、顔を埋める
ほんとに暑くなってきた、、、
『うぅ、、、///嬉しい、、、かも』
なるほどな⸺と千切くんは自分だけ納得しているようだ
埋めた顔を少し千切くんに向けて様子をうかがう
千「A、それが好きってもんなんじゃないのか?」
好き、、、、私が?廻を、、、?
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あれん(プロフ) - あ〜ちゃんさん» ご指摘、ありがとうございました。訂正させていただきました🙏 (7月8日 18時) (レス) id: dbc60e9e1a (このIDを非表示/違反報告)
あ〜ちゃん(プロフ) - 絵心さんの自己紹介の所のことなんですけど、絵心甚八の八が抜けてますよ〜 (7月8日 15時) (レス) @page19 id: 10cf3f469f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あれん | 作成日時:2023年5月25日 0時