ご褒美 ページ40
絵心さんのモニタールームをでて、私はまた仕事に戻った
そして廊下を歩いていると見覚えのある人物が歩いてたので、声をかけて近づいてみる
『凪くん!!』
凪「あ、A」
振り向いた彼はちょっと嬉しそうだった
にしても、もしかして、お風呂あがり?
『凪くん、お風呂あがりですか?髪の毛びしょびしょ。風邪ひいちゃいますよ?』
凪「あー、さっき試合終わって汗ベッタで気持ち悪かったからー。髪とか乾かすのめんどくさいしほっとけばすぐ乾くから」
ってか敬語やめよ?⸺と、言う
あぁ、そうだった。チームZのときも潔くんに言われたばっかなのに
『あ〜、わかりました!じゃなくて、、わかった!でもでも、髪の毛はちゃんと拭いたほうがいいよ!』
そう言い、凪くんが肩にかけていたタオルを指差す
『あ、そーいえば、さっきの試合、モニタールームでみたよ!凪くんサッカー上手なんだね!』
凪「え、見てたの?」
彼が少し目を大きくする
『うん!びっくりした!まさかあんなに自由自在に動けるなんて思わなくて!DFも軽くかわして、おまけにシュートもビシっと決まって、なんかわかんないけどすごく興奮して⸺って、、ごめんなんか白熱して話しちゃったっ』
しまった、話しすぎたと思い彼を見ると、顔を背けながら少し照れ臭そうにしていた
凪「ううん。そんな真剣に見てくれてたんだ…」
『夢中になっちゃったよー!スマホ、もらえた?』
凪「ぇ、、あ、それも知ってたの?」
『うんwたまたま聞いちゃって』
凪「ゲームするの好きなんだ。」
無事にゲット⸺と言いながらスマホを見せびらかす凪くん
『よかったね!ま、そのゲームをする前にちゃんと髪は拭いたほうがいいよ!』
凪「えー」
口を×にしてしぶしぶタオルをかぶる凪くん
かぶるだけじゃだめなんだけどな、、、
風邪ひかれたら困るし
仕方ない、これも仕事の一部かなぁ
だいぶ背が高いので、私の身長ではかなり大変なんだけど、
精一杯背伸びをして、凪くんのタオルに手を伸ばす
凪「A?」
『風邪ひかれたら困るからね。試合もすごかったし、初勝利のお祝いとして、今日は拭いてあげる!サービスだよ?』
そしてワシャワシャと手を動かし彼の髪をふいてあげる
凪「ほんと?頑張るのも悪くないね」
あ、そうだ⸺といい、凪くんは私のその手をつかむ
凪「A、俺の試合、今度は実際に見に来てよ。俺もっと頑張るから」
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あれん(プロフ) - あ〜ちゃんさん» ご指摘、ありがとうございました。訂正させていただきました🙏 (7月8日 18時) (レス) id: dbc60e9e1a (このIDを非表示/違反報告)
あ〜ちゃん(プロフ) - 絵心さんの自己紹介の所のことなんですけど、絵心甚八の八が抜けてますよ〜 (7月8日 15時) (レス) @page19 id: 10cf3f469f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あれん | 作成日時:2023年5月25日 0時