検索窓
今日:19 hit、昨日:0 hit、合計:36,890 hit

10話 ページ10

外で遊んでいた数人の粟田口が異変に気付いてやって来た。


最初は私達を宥めに入った彼等だったが、

五虎退君を始め、
秋田君、博多君、前田君、信濃君
そして終いには乱君や、厚君までもがグスグスと泣き始めてしまった。



私含め9人が痛い痛いとくっつき合って泣き始めると、
5分も経たないうちに、
一期一振さんや鯰尾君、骨喰くん、岩融さんなどが駆けつけて来た。


加州君や薬研君が事情を説明している声が聞こえた。



私達はとことん泣いた後、
1人、2人、と疲れて私の膝や床で寝てゆく。

私もう寝てしまおうと、
障子に背を預け眠りについた。









気がつけば朝で、口にはちゃんと布が巻いてあった。


もう昨日の出来事は夢だったのではないかとも思ったが、
目元の赤みが夢でないと訴える。





昨日の服のまま寝ていたので、また新しい服に着替えた頃
審神者〜、と呼ぶ声が聞こえた。


慌てて障子を開けると、
そこには粟田口の短刀と今剣君がいた。





「ぼくたち、はなしあったんです。
なくいたみをしっているあなたを
いちど、しんじてみようって」


「自分の弱さを認め、
足掻く貴方を信じてみようと」





そう兄弟と話し合ったと、
今剣君と、前田君は言う。



小さな体を持つ彼等の瞳は
どれも真剣で、希望が宿っていた。


少しの光もない暗闇から
ちょっとは彼等を助けられたんだと思うと、
胸が喜びで締め付けられた。





ー私を、受け入れてくれて
本当にありがとう

貴方達だけでなく、
貴方達の兄弟、勿論それ以外の人も

今の状況から救う事を約束しますー





神との約束は絶対ですからね、主君
と、前田君が微笑んだ。



それから彼等は、私に警戒心を解いたらしく
随分近くまで寄って来てくれるようになった。





「あるじあるじ〜!
燭台切さんと歌仙さん、加州さんに
あいすくりぃむっていうお菓子あげたんでしょ?
ボク達にも作ってよ〜!」


「ぼ、僕も主様とお話がしたいです…!」


ー厨に行って、皆んなで作って食べましょうかー





アイスが出来上がると、
数振りが一期一振さんや鳴狐さん、鯰尾さんや骨喰さんの所へそれを届けに行った。

11話→←9話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (37 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
64人がお気に入り
設定タグ:刀剣乱舞 , とうらぶ , 加州清光   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

赤羽美海(プロフ) - 槝さん» コメントありがとうございます!!私的に三日月よりも初期刀の加州に「自分は1番古株だから、どんなに苦しくても頑張らなきゃ」って思ってたら萌えるな、と思い作りました。私も楽しく書かせてもらっているので、楽しいの共有が出来て嬉しいです! (2018年9月14日 18時) (レス) id: 49475d5f9c (このIDを非表示/違反報告)
- 楽しく読ませて頂きました!ボス=三日月が多いのは同感です、自満で小説書くくらい思ってたので共感者がいて嬉しかったです* (2018年9月14日 7時) (携帯から) (レス) id: 46e1741f78 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:赤羽美亜 | 作成日時:2018年7月25日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。