5話 & ありがとう ページ23
「………どうして、どうしてそんな勝手な事をしようとしたの!?
私の事なんてちっとも考えてないんでしょ!」
「考えたよ!
主の事が大切だから、だから主を困らせない様に好きだって言わずに逝こうとしたのに!」
「やっぱり何にも考えてくれてないじゃない!
加州君が死んでしまったら私は、私の恋心はどうなってしまうの……⁉」
目がどんどん熱を帯びていく
彼が死んでしまうかもしれないと思うと
とても怖くて、
息が上がり、頭が朦朧とし、
立ってるのがやっとだった。
目を丸くして驚く彼に構わず、私は続けて言った。
「私だって、退院したあの日から加州君の事が好きだったんだと思う
それから加州君の行動一つで気持ちが高ぶったり沈んだりしてた。
っはは………
本当にみっともない主だよね……」
「ッそんな事!」
「うん
加州君だったら、そう言ってくれるだろうと思ってた
それと同じ様に、私は加州君の気持ちを知って困ったりなんかしないよ…?」
ね、加州君
私も加州君のことが好きなんだよ?
だから…………
そこまで言うと涙としゃくり声が邪魔して、
上手く話せなくなってしまった。
ごめん、ごめんね主、俺………
彼はそう言って強く私を抱きしめた。
「……………ごめん主俺、
主も俺のことが好きなんて
そんなの夢物語だと思ってて………」
絶対にそんな事有り得ないって、そう思ってたから
彼はそう続けながらさらに私を強く抱き締めた。
「俺達、想い合ってたんだね………
けど、色んな事気にして2人の未来なんて無いって決めつけてさ………
俺、両想いって知れて嬉しいよ
けど、けどさ
やっぱり俺は刀剣男士で付喪神。
あんたは主で人間。
2人の幸せな時間なんて、すぐに終わる。
俺も正直、いつ死ぬか分かんないしさ
人間と、幸せになってよ主。
俺、やっぱり主には幸せになって欲しいんだ。」
目を細めて優しい笑みを浮かべた彼はそう言った。
ほんの一瞬
ほんの一瞬の瞬きの間に
彼の姿は無くなっていた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
私が修学旅行に行っている間にまさかの順位が68…‼
いやぁ、本当にありがとうございます‼
お気に入りも40近く、評価も10を超えていてビックリですよ〜!
本当は5話で完結予定だったのですが、この事が嬉しくてつい色々と足してしまいました♡
もう暫く続きそうなので、これからも応援宜しくお願いします‼
64人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
赤羽美海(プロフ) - 槝さん» コメントありがとうございます!!私的に三日月よりも初期刀の加州に「自分は1番古株だから、どんなに苦しくても頑張らなきゃ」って思ってたら萌えるな、と思い作りました。私も楽しく書かせてもらっているので、楽しいの共有が出来て嬉しいです! (2018年9月14日 18時) (レス) id: 49475d5f9c (このIDを非表示/違反報告)
槝 - 楽しく読ませて頂きました!ボス=三日月が多いのは同感です、自満で小説書くくらい思ってたので共感者がいて嬉しかったです* (2018年9月14日 7時) (携帯から) (レス) id: 46e1741f78 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:赤羽美亜 | 作成日時:2018年7月25日 18時