8話 ページ8
彼等は私達に気付くと軽く微笑んだ。
「やぁ主。
しばらくぶりだね、どうしたんだい？」
ーしばらくこの２振りにお世話になるので、
親睦を深めるためにお昼ご飯を振る舞おうと思いましてー
「なら、僕達も一緒に作っていいかな
まだ献立が決まらないんだ」
勿論です、と答えると彼等はいそいそと支度をし始めた。
短刀２振りには椅子で座って待っているようにと指示をし、私も手を洗った。
ご飯が炊けていたため、30分もしないうちに2人分のオムライスが完成した。
燭台切さんと歌仙さんはせっせと量産し広間へ運んでいる。
ーオムライスを食べるのは初めてですかー
「あぁ、見るのも初めてだ」
「なんだかキラキラしてみえますね」
いただきますと言って彼等はスプーンを手に持った。
すると2人は今までの冷めた目とは打って変わって、目をパッと輝かせた。
私は特別料理が上手いわけではないのに、
どの刀剣男士もとっても美味しそうに食べてくれる。
一体彼等は今までどんな物を口にし、どう空腹と戦ってきたのだろうか、
そう考えると悲しくなったが、
目の前で美味しそうに食べる彼等が可愛くって頬が緩む。
「審神者は食べないのか？」
と聞く薬研君に、
私は布の猿轡をトントン、と叩いてみせた。
食欲が無いというのもあるが、
これを外してもらうのが面倒というのも確かだ。
彼等の食器を洗っていると、
厨の戸が開いた。
政府から電話だよ、と加州君は言った。
審神者部屋の前に来ると、薬研君と今剣君に此処で待っているように言って部屋の障子を閉めた。
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赤羽美海(プロフ) - 槝さん» コメントありがとうございます！！私的に三日月よりも初期刀の加州に「自分は1番古株だから、どんなに苦しくても頑張らなきゃ」って思ってたら萌えるな、と思い作りました。私も楽しく書かせてもらっているので、楽しいの共有が出来て嬉しいです！ (2018年9月14日 18時) (
レス) id: 49475d5f9c (このIDを非表示/違反報告)
槝 - 楽しく読ませて頂きました！ボス＝三日月が多いのは同感です、自満で小説書くくらい思ってたので共感者がいて嬉しかったです＊ (2018年9月14日 7時) (携帯から) (レス) id: 46e1741f78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤羽美亜 | 作成日時：2018年7月25日 18時
