相思相愛【赤羽業】 (ページ8)

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＊理由＊ページ8

渚side

茅「ねぇ、渚」

茅野が不思議そうな顔で僕に話しかける

渚「？…どうしたの？茅野」

茅「あの子も停学中だったの…？」

渚「うん、まぁ、一応ね(苦笑)」

僕は思わず苦笑いを溢した

茅「なんだか、問題起こすような子には見えないね」

渚「…」

─２週間前

prrrr…prrrr…

業くんとAが停学だと聞いた僕は、驚いてAに電話をかけていた

夢「……はーい！もしもーし！渚～？」

渚「！Aっ！！」

夢「どったの？」

渚「いや、その…」

電話を掛けたは良いものの、その話をしても大丈夫なのか…彼は言葉を濁す

夢「？……あー、もしかして、停学のこと？」

渚「えっと……うん、」

夢「……」

渚「どうして急に停学なんて…」

夢「…ちょっと、暴力沙汰起こしちゃってさ～」

渚「！？……暴力沙汰…？カルマくんはともかく、Aまで暴力沙汰起こしたの…！？」

Aは、凄く真面目な生徒だ

生徒からも、先生たちからも、信頼が厚い

頭は良いし、運動神経も人並み以上

おまけに誰にでも優しくて、Ｅ組にも差別なんてしなかった

ましてや、喧嘩などというものをAがするはずもない

夢「へへっ、ちょっと色々あってさ！」

渚「喧嘩でもしたの…？」

渚(Aが喧嘩だなんて、想像も出来ない)

夢「んー、喧嘩って言うよりかは…」

渚「？」

次の瞬間、信じられない言葉が、僕の耳に響いた

夢「……一方的な暴力…？かな」

渚「……え？」

夢「私が、一方的に先生殴った←」

渚「…？……えぇぇぇぇぇぇ！？A、何してんの！？」

夢「え～？えへへ～」

渚「えへへじゃないよ！！」

夢「まっ！悪いことしたとは思ってないよ！」

渚「…何があったの？A」

夢「……」

渚「僕は、何の理由もなく、Aが誰かに暴力を振るうだなんて思えない」

夢「色々あってさ…！(苦笑)」

渚「A…」

夢「まぁ、私が問題行動をとったのは事実だしね！気にしないで！渚！」

なんだか僕はAが困ってる気がして

渚「…そっか」

それ以上問い詰めるのはやめた