相思相愛【赤羽業】 (ページ13)

今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:9,313 hit

＊変わらない＊ページ13

夢主side

夢「カルマ！！」

案の定待ってくれていた業に声をかける

業「ん、遅かったじゃん」

夢「いやぁ～、小テストに手間どっちゃってさ～」

業に本当の事は言わない

夢「ていうか、待ちくたびれて帰っちゃったのかと思ってた！」

業「なわけないじゃん(笑)」

きっと余計な事だと感じるだろうから

業「ずっと一緒に帰ってるんだから、そんな簡単に変わんないよ。これが俺らの「日常」じゃん？」

夢「！…だね！(ﾆｺｯ」

『変わらない』

そんな言葉がこんなに嬉しいだなんて

少しだけ変わってしまった彼だけど

きっと本質は変わってない

いつも通り優しくて

いつも通り、私に笑顔をくれる

だからこそ、私は彼を救いたい

回りのみんなに誤解してほしくない

そんな想いを胸に、業と駅へ向かった

──────

────

──

夢「駅、とうっちゃーく！」

業「はぁ(ため息)、ホントにAは寄り道しすぎ」

夢「えー？えへへ」

業「えへへじゃないから、誤魔化しても無駄！猫を見かければ追いかけるし、新しい店見つけたら必ず入るし…永遠に駅にたどり着かないじゃん！」

夢「…楽しく帰りたいじゃん？」

業「楽しみすぎ！」

夢「はーい、ごめんなさーい！」

とか言いつつ、業はいつも許してくれる(笑)

業「…ったく、まぁ、良いけど」

夢「えへへ、ありがと！」

業「はいはい」

ほらね？

業は本当に優しいんだよ

業「あれ、渚君じゃない？」

( ﾟдﾟ)ﾊｯ!！渚だと！？

夢「どこ！？渚どこ！？ねぇ！業ってば！」

業「あそこ」

杉「じゃーな、渚！」

渚「うん、また明日～」

見つけた！

……のは良いんだけど、近くに面倒臭そうなモブまで居る

モブＣ「…おい渚だぜ」

渚「！」

モブＣ「なんかすっかりＥ組に馴染んでんだけど」

モブＤ「だっせぇ、ありゃもう俺等のクラスに戻って来ねーな」

夢「……」

モブＣ「しかもよ、停学明けの赤羽までＥ組復帰らしいぞ」

モブＤ「うっわ最悪、マジ死んでもＥ組(あそこ)落ちたくねーわ」

──私は自分で言うのもなんだけど、本校舎の人からもそれなりに信頼されてる

暴力沙汰起こしたから今はどうか分からないけど…

でも、もうどうでも良いと思う

築き上げた信頼も、尊敬の眼差しも、もうどうでも良い

そう思える程に渚が、業が大切なのだ

だから私は、はっきり言うよ？(笑)