相思相愛【赤羽業】 (ページ12)

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＊巡り逢い＊ページ12

夢主side

夢「業を、元に戻してあげてください」

私は、深く頭を下げる

殺「……」

夢「ダメ…でしょうか？」

殺せんせーは何も言わない

自分勝手すぎると、呆れられてしまっただろうか

少しずつ不安が募る

殺「…もちろん引き受けますよ、生徒の為に在るのが「先生」ですから」

夢「！！」

殺「しかしAさん、なぜカルマ君は変わってしまったんですか？」

夢「それは…！」

殺「別に、言いたくないことを無理には聞きませんよ」

夢「……」

殺「Aさんにとって、カルマ君はとても大切な存在なんですね」

夢「はい」

殺「素晴らしい！」

殺せんせーの顔が丸になる

殺「そこまで大切に思える人が出来たことは誇るべきことです！」

夢「え？」

殺「長い時間を生きていても、必ず巡り逢える訳じゃない」

夢「……」

殺「そんな特別な出逢いを得られたことを、誇りに思いなさい。勿論、他人を想いやれるあなたの優しさもね」

殺せんせーの触手が私の頭を撫でる

このクラスなら…この先生なら、業の力になってくれるかもしれない。

夢「…はいっ！(ﾆｺｯ」

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殺せんせーside

殺「まったく…彼のせいでジェラートの買い直しだ」

空を飛行しながら、カルマ君の小テストの採点を済ませ、彼の情報が記された紙を見る

殺「頭がよく手強い生徒だが、彼の言う通り教師を続けるためには…殺す事も傷付ける事も許されない」

──赤羽業歴史小テスト１００点

殺「…さぁて、どう片付けてやりますかねぇ」