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私が虐待されるようになったのは二年前の冬の事だった


母が病気で亡くなった

その頃から父がおかしくなって私や弟に暴力を振り始めた
いつか戻ってくれると信じて私はいつも殴られ続ける


私も弟も父や母の事が大好きなんだ
だから警察には行かない

戻ってくれると信じてるから







今日はバイトは休み

及川に部活を見に来て欲しいと頼まれた
特に用事もないし弟は及川家に預けてある
断る理由もないので放課後に体育館に向かった

バレー部はいつも暖かく迎えてくれる


岩泉「おう!Aか!今日は見ていくのか?」

『うん、及川に来てって言われたから』

岩泉「サンキューな!」

『そこまでかな?(笑)』

花巻「おっすー、てかA!駅前のケーキ屋見たか?めっちゃすげーぞ!」

『ほんとに?!気づかなかった!また今度行こうかな』

花巻「そんとき誘ってくれよ」

『えー』

花巻「みんなで行った方がいいじゃん!」

『んー、、じゃあ弟もいいかな?』

花巻「あったりまえ!」

『予定が空いたら言うね!』

花巻「おう!」

松川「確かAってショートケーキ好きだったよな?」

『うん!お母さんが買ってきてくれたケーキはいつもショートケーキだったから!』

松川「俺はいちごだけでいいや(笑)」

『あのクリームの良さがわかんないの?!めっちゃ美味しいのに!』

松川「お前ほど俺は食わねぇよ(笑)」

『そうかなぁ』

国見「Aさん」

『英くん』

国見「今日見てってくれるんですか?」

『まぁね』

国見「俺の見といてくださいね」

『みんな見るよ』

国見「俺、Aさんが見ててくれないと頑張れないです」

『それは困るなぁ(笑)』

国見「とりあえず見ててください」

『うん、いいよ』

国見「じゃあ」

『うん、頑張ってね』


こんな感じ
誰も私の事には触れない

だから居心地がとてもいい
母のことを言っても触れられない

ここなら本音を言える

それに私は部活に入ってないから出来ないと思ってた後輩もできて嬉しい

英くん可愛いもんね



みんなのバレーしてるとこ見るとすごく心が楽になる


よし!行こう!


及川「勝手にどこ行くのさ」

『うっっ』

及川「今日一緒に帰るって言ったよね?ね?」

『イイマシタネ』

及川「勝手に帰ろうとしないの、すぐ着替えてくるから待ってて」

『ハイ』

怖すぎ
圧が凄い


でもなんやかんや言っても一番信用出来るのは及川だなぁと思う

が→←あ



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作者名:あかあゆ | 作成日時:2020年5月14日 15時

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