【ハイキュー!!】ゆるふわヤンキーガール【赤葦京治】

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「はぁっ……………。」







近くにあった男子トイレの洗面台で、深いため息をつく。


…………俺としたことが、あんな事を言ってしまうなんて。


前にある鏡を見ると、俺の顔はありえないほど真っ赤に染まっていた。






「…………意識しすぎだろ……。」









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「………赤葦、さん？だっけ。大丈夫ですか？顔真っ赤ですけど。」









不意に後ろから声をかけられて、バッと勢いよく振り返る。



そこには、心配そうな顔をした茶髪の七三分けの………………ふた、なんちゃらくんがいた。



………全然気が付かなかった。







「………あ、全然大丈夫です。ちょっとのぼせて……………えっと、伊達工の………？」



「あ、二口堅治っす！二口って呼んでください！すげー顔真っ赤だからびっくりしましたよ！ていうか、同い年っすよね？タメでいいですか？」





…………コミュ力有り余ってるな、二口。







「あ、全然タメで大丈夫。俺も赤葦って呼んで。………そういえば、練習は？」



「俺らあっちの体育館で烏野と練習試合してて、さっき終わって今は休憩。赤葦は？」



「…………まあ、色々あって。」






そう伏し目がちに言うと、興味ありそうな顔をする二口。


………ほぼ初対面だけど、話してみてもいいだろうか。






「…………しょうもない話だけど、聞く？…………恋愛系の。」




そう言うと、更に目を輝かせる二口。



………結構顔に出やすいタイプか。



青城の及川さんとかをすごい挑発してたから、苦手なタイプかと思ってたけど、普通にいい奴そうだ。





「………え、めっちゃ聞きたい。でも、今あんま時間ないから、昼飯の時に聞くわ。一緒に食べよーぜ。」



「……ありがとう。」



「いーよいーよ。じゃ、俺そろそろ行くわ。次は青城だしな！」





ヒラヒラと手を振る後ろ姿を見送り、保健室に戻ろうと腰を上げる。



………他校の奴と仲良くなれたってAに言おうかな。



もう顔の熱は引いたし、次こそはヘマしないだろ。

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