ペット03 ページ4
（人2）「えぇ！？男の子を泊めたぁ！？」
A「うん」
（人2）「ちょっと、いくらあんたでも気をつけなさいよー。」
A「大丈夫よ。怪我してたし」
会社での昼休み。一服ついでに昨日の出来事を（人2）ちゃんに話す。
「知らない男を泊めた」ということに案の定心配されてしまった。
（人2）「そもそもそれが怪しいでしょ。」
A「大丈夫だって。しかもなんかモモに似てるのよね」
（人2）「モモって…あんたそれ猫じゃん。昔飼ってた。」
そう。昨日彼を見た時、昔実家で飼っていた猫のモモに似ている、そんな気がした。
といっても猫っ毛だからなんだろうけど。
A「そうそう。だから悪い子じゃないわよ」
（人2）「あんた馬鹿なの？」
A「ここの表書き。何々方ってなってる場合にも様をつけなきゃダメよ」
仕事中見つけた派遣社員の女の子が書いた表書きのミス。
『へーそうなんですかぁ。やっぱり（人1）さんてすごいですねぇ。
私なんてここに入ったのもコネだしぃ。後から来た（人1）さんにもこんな事言われちゃうしぃ。もうホント天に二物を与えられるって感じー？羨ましいですー。』
頭痛が治らない
A「そんなに羨まわたしに私になってみる？最も表書きができるようになるかは分からないけど」
彼女がコソコソと同僚の子に話すのが聞こえる
『やな感じ』
いつものことよ
どうってことない
頭がズキズキ痛むだけ
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作者名：朱雀 | 作成日時：2015年12月11日 18時
