MANKAI寮の天使1 (ページ16)

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二人の朝1 (綴) ページ16

太一「みんな、大変ッスよ～！Aちゃんがいないッス！！」

いつもは早く起きてくるAがなかなかリビングに現れないので、伏見さんに頼まれた太一が部屋に呼びにいき、戻ってくるなりそう言った。ノックをしても返事がないのでドアを開けて確認してみると、ベッドには誰もいなかったらしい。

左京「いねぇって…なわけあるか」
万里「ちゃんと見たのか？」
太一「見たッスよ～！でも部屋にいなかったんッス！」
臣「昨日の夜は普通にいただろ？」

そこで思い出したけど、そういえば昨日の夜みんなで見ていたホラー映画を、通りがかったAが見て怖がっていた気がする。まさか、怖くて眠れなくて誰かの部屋に行ったとかじゃないよな？
そこで、リビングの扉が開いて少し慌てたようにAが入ってきた。

「寝坊しちゃった！朝ごはん食べる時間あるかな」

そう言いつつ、伏見さんからパンを受け取って食卓につく。

左京「いるじゃねぇか」
太一「さっきはホントにいなかったんッスよ！Aちゃん、どこにいたんッスか？」
「え？えっと……ちょっと、お泊まりを」

マジかよ……これは荒れそうだ。
俺がそう思ったのも束の間、それを聞いた瞬間に左京さんや万里が顔色を変える。

左京「泊まりだぁ？どこにだ、言ってみろ」
万里「団員の部屋か？」
「え、それは……その、」
左京「吐け」

左京さん、本業が出てる……

「……東さんのお部屋に」
左京「雪白か。なんでまた……」
「昨日、怖い映画を見ちゃって寝れなくて……だけど東さんとだとすごく気持ち良くて、すぐ寝ちゃいました。そのせいでちょっと寝坊しちゃったんですけど」

A、その言い方はなんかまずい気が……

万里「マジかよ……お前、まさか……」
太一「えええ！う、嘘ッスよね…？！」
至「Aの純情が…」
左京「お前なぁ、未成年がそういうことはうんたらこうたら…！」

ほらな。