MANKAI寮の天使1 (ページ12)

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夢みたいな時間 (密) ページ12

「密さんは、マシュマロが好きなんですか？」

Aにそう聞かれて頷いたのが数日前。
そして今日、漂ういい匂いに目が覚めてリビングに行くと、マシュマロで出来たお菓子がテーブルにたくさん並んでいた。

「あ、密さん。今呼びに行こうと思ってたところです」
密「これ、マシュマロ…？」
「はい。密さんが好きだって言ってたので作ってみました！良かったらどうぞ」
密「全部、食べていいの…？」
「もちろんです」

テーブルの上のお皿、全部マシュマロで、全部食べていいなんて、夢みたいだ。

密「じゃあ、いただきます…」

ただのマシュマロも好きだけど、Aが作ってくれたマシュマロのお菓子はすごく美味しくて、特別な感じがした。

「どうですか？」
密「すごい、美味しい…A、すごい」
「ふふ、良かったです」
密「Aも、食べてみて」

Aも甘いものが好きだということを思い出して、一つフォークに刺してその口元に持っていく。

「えっと、いただきます」

口に入れた瞬間、Aが「おいひい…」と呟いた。だから他のお皿に乗った分も、全部フォークに刺して分けてあげた。

「上手く出来て良かったです。密さんのために作ったのに半分くらい私が食べちゃいましたけど…」
密「美味しそうに食べるA、可愛かったからいい」

そう言えば、Aがちょっと赤くなった。

密「また、作って」
「はい。もっと違うマシュマロのお菓子もいっぱい作りますね」

嬉しそうなAも、可愛いと思った。