類は友をなんとやら。 (ページ43)

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面倒臭いし見つからないようにこっそり横切ろうと試みる。

そろーっと隣を通り過ぎたところでガシッと手を掴まれた。

「何で見て見ぬ振りすんの」

頬を膨らました大我くんが私の腕を掴んで不貞腐れている

「おはよう」

脈絡もない挨拶を返しても機嫌は治らない

「Aも今からご飯？」

「そんなとこかな」

「だったら一緒に食べよ」

「今日は約束があるから」

私がじゃあねってその場を離れようとしたら急に屈んだ大我くんの顔がそばに来て

「嘘、つかなくていいよ」

怖い顔をした大我くんに何も言えなくなる

「煙草、やめてっていったよね」

いつのまにか私のポケットに入ってた煙草を高い位置でプラプラとさせる大我くん

「そんなの大我くんに関係ないじゃん」

「関係ある、女の子は吸っちゃダメ」

「男女差別だよ」

「とにかくダメ、これ没収ね」

大我くんはグシャッと私の煙草を握りつぶして近くにあったゴミ箱に投げ入れた。

私はそれにムカっとして掴まれていた腕を振り払って踵を返した。

「大我くんの馬鹿、大っ嫌い」

「俺はAのこと思って、」

「頼んでないよ、そんなの」

ムカムカしながら大学から1番近いコンビニに向かって歩く。

何今の、ほんとにムカつく。

大我くんは変なところで厳しい

私が煙草始めたの気づいた時はそれはもう怒って、それからは会うたびに止めろって口うるさく言ってくる。

私はもう自分のことは自分で責任を取れる歳だから放っておいて欲しい