類は友をなんとやら。 (ページ5)

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でもとりあえず隣に腰を下ろす

大我くんは買ってきたケーキを広げて

「好きなだけたべていいよ」って。

2人だけなのに５つもケーキを買ってきてやっぱり坊ちゃんな所は昔と変わらない

大我くんも5年前からずっとクズ。

高1の時から、樹と慎太郎によく連れられて屋上でお昼ご飯を食べてた。

そこに行けばいつも高地くんと大我くんもいて、その時に仲良くなった。

樹にも慎太郎にも彼女ができてお昼も1人になっちゃうなぁなんて時も高地くんと大我くんがいてくれてた。

私はその時周りにはいない包容力と優しさが詰まってる高地くんのことがちょっぴり気になってた。

だけど次の週、私の唯一って言っていいほどの女友達と高地くんは付き合った

まぁその2人もクズ同士だったんだけどね

それでちょっぴり傷心気味だったわたしに付け入ったのが大我くん。

「話聞いてあげる」なんて言って彼の広い家に招かれてそのままパクッと食べられた

それが私の初めてだった

でもその時の大我くんには彼女？みたいな子が3人くらいいたのを後から知って

最低すぎて1週間くらい無視した。

大我くんはそれに懲りて特定の彼女は作らなくなったからそこは偉いと思う

まあ高校生の頃は樹と慎太郎ですら、遊んでたけど彼女ができたらそこそこ一途だったからクズさは大我くんがダントツで1番なのかもしれない

今は持ってないけど、あの時から一回じゃなくて何回か大我くんと関係を持ち続けたわたしもクズだけれど。

わたしは大我くんが買ってきてくれたケーキをひとつだけ平らげて、隣にいる彼にもたれかかる。

「ねむたい」

「ねていいよ」

そう言ってわたしの頭を撫でる大我くんは誰よりもわたしのことを知ってる

さっき締め出そうとしてごめんね

天然でうるさいから生理中に相手したくないなぁ、なんて思ってたけど

大我くんはそれすらもお見通しで薬と無性に欲しくなる甘味を持ってやってきた

クズだなんて悪く言ってるけど樹と慎太郎と同じくらい大切なひとだよ。