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目黒side
「あっれぇ〜？めぐろじゃん」
海の家のレジに並んでいたら聞き馴染みのある声が聞こえてバッと振り向いた
そこにはなぜか1人で酒を飲んでいるAさんが座っていた。
「こんなとこで、1人で何してんすか？」
少し座ってる目がユラユラと揺れて悪戯そうに笑いながら、
「んふふ、おさけのんでた」
なんてふわふわと返されて仕舞えば、可愛いなって再確認させられるわけで。
「酔ってます、よね？」
一応確認のためにも聞いてみると、
「なんぱ？をさけでころした」
通りで潰れてる人が多かったのか、と1人で勝手に納得してしまった。
「じゃあ俺のことも殺しますか？」
「ううん、目黒はころさないから一緒に飲まん？」
「、、、わかりました」
少し呂律が回ってない彼女を1人で置いておくつもりなんて元々なかったけど、
こうして言葉にして一緒になんて言われると単純だから嬉しくなってしまう。
一緒に来てた奴らに “知り合いがいたから少し話す” と連絡をいれてAさんの隣に座った
店員さんに水を注文してAさんのグラスとすり替えて俺が彼女のビールを飲む。
ほとんどはだけきったパーカーが着るよりも色気を感じさせて周りの人がジロジロAさんを見てる
あの人たちが放っておいたのに後から怒られるのは俺だよな、
そう思いながらAさんの前にかがみ込んでパーカーのチャックを上まであげた
「めぐろきゅんは大っきいでちゅね〜、なんせんち、あるんれすか？」
かがみ込んだところの頭に柔らかいものがのしかかってAさんが俺にもたれているのがわかった
「ちょっと、それはやばいですAさん」
俺が呟いてもびくともせずそのままの状態で沈黙が続いた。
「…きもちわるい」
急に沈黙を破ったと思ったら頭上でボソっと聞こえたか細い声。
ゆっくり体を起こしてみると顔が白くなって、口元をおさえていて心配が大きくなる
「よごれちゃ、パーカー脱がせて」
とりあえず慌てて着ていたパーカーを脱がせる
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作者名：あかにこ | 作成日時：2022年1月22日 4時
