類は友をなんとやら。 (ページ28)

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「Aちゃん、やっほー」

中には既に先客としてジェシーくんと松村が座っていた

「ジェシーくんはともかく、松村もレポート終わってないの？」

「なぁんでよ〜！！」

「ジェシーくんうるさいよ」

「俺は樹に呼ばれたから来た」

「暇人なんだね」

「そんなこと言ってたら、あなたのレポートは手伝ってあげないからね」

「そーだぞ、A！北斗は首席なんだから適当にこびとけ」

樹が笑いながら野次を飛ばしてくるから、私もそれに乗って

「ほくちゃん、一緒に私のレポートしようね」って上目遣いでいってみた

「あなたさぁ、」

松村はため息混じりで私の頭を撫でる

そのあとは意外と樹が集中したり、

松村は文系なはずなのに慎太郎に理系の勉強を教えていたり、

私がつまずいてた英語の評論をジェシーくんがスラスラと助けてくれたり。

みんながそれぞれのスピードながらも協力したからまだ電車がある時間にはみんな課題が終わっていた

樹はいつもの感じで「帰るのめんどかったら泊まっていいよ」ってスタンス。

わたしは樹の家のキングサイズのフカフカのベッドが好きだから泊まることにした

松村とジェシーくんは帰るみたいで2人で仲良く樹の家を出た

結局いつもの3人になった私たちは冷蔵庫にあったお酒を1､2缶あおって順番にシャワーを浴びた

樹のベッドは3人で寝てもまだ広く感じる

フカフカなベッドは入るだけで眠気を誘う

意識が遠のいてゆく時に樹と慎太郎の声を聞いていると安心する。

日替わりで寝れない日は泊まりに来て欲しいくらいに。

少し酔いが残っていたのもあってか私はすぐに眠ることができた。