類は友をなんとやら。 (ページ25)

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この季節ページ25

「あっつい、ほんとに」

着ている服をパタパタさせながら空を仰ぐ

こないだまで春だったのに時間は一瞬。

「てか海いこーぜ、海！！」

樹は毎年この季節になると海行こうぜと誘ってくるし、慎太郎も「いーねぇ」って。

「私行きたくないよ、暑いもん」

「海は慎太郎と樹が2人で行ってさ、Aは俺と涼しいところを旅行しようよ」

大我くんはさりげなく私のパタパタする手を掴んでニコッと笑った。

「きょもそれはずるいべ」

樹と大我くんが少しバチバチしてるのを観戦する

「じゃあこんな2人は置いといて、Aは今から俺と2人で飯いこーぜ」

慎太郎が私の肩を組んでニヤッと笑った

「オムライスもハンバーグもたべたい」

「いいよ、残ったら全部食べてあげる」

慎太郎と2人で歩き出したら、樹と大我くんも慌ててついてきた

「飯食いながら考えよ」

樹が慎太郎の反対から肩を組んできて暑苦しい。

「暑いんだってば！！」

私は勢いよく2人を振り払ったら、大我くんが笑顔で手を繋いできて

「これなら暑くないでしょ」って。

あとの2人がぶーぶー言うのも御構い無しで大我くんはるんるんしてる

どうして大我くんと手を繋いでるのかは
わからないけれど、

やっぱり2人より一枚上手だということはわかった