類は友をなんとやら。 (ページ23)

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「新歓のときに、俺が先輩たちに潰されそうになってて

やばいって思った時にA先輩が来て、そこのテーブルにあった酒全部飲み干して

『ここまでよく頑張ったね』って俺の頭を撫でて自分の席に戻ったんですよ」

そんなこと全く覚えてなかったけど、いつぞやのサークルの飲み会で、

机中のお酒を飲んでベロベロになったことがあった。

きっとその時のことを目黒くんは言ってるのだろう。

「だから、俺お礼が言いたくて」

そう言って、目黒くんは律儀に頭を下げた

「目黒くんはいい子だねぇ」

わたしがケラケラ笑いながら言うと

「よかったら俺のことも呼び捨てで呼んでください」って。

「蓮って呼べばいいの？」

「っっ、はい」

目黒くんが照れて少し赤くなった顔を抑えてわたしの目を見る

「じゃあ目黒ってよぶ」

「なんでなんすか」

「その方が目黒が可愛いからだよ」

その後も2人で、あの講義の教授は面倒だとか色々な話を続けた

わたしが一服しようと席を立った時も、「おれもいきます」って少し足元のおぼつかない目黒がついてくる

「それでちゃんと帰れるの？」

「かえれますよ〜」

赤い顔をしてヘラヘラ笑う目黒がおかしくて私も笑ってしまった