類は友をなんとやら。 (ページ18)

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二日酔いで頭痛い、なんて考えながら喫煙室の方に向かっていたら通り道の食堂に樹の姿があったからタックルしてみる

「じゅ！！！り！！！」

大きな声を出しながら樹にぶつかってそのまま少しよろける所を樹が無事キャッチ

「あぶねぇ！何してんのお前」

呆れ顔で呟いた樹は何かに気づいたように私の頬に手を当てた

「てかお前なに、なんか顔白くね？体調悪いの？」

樹が眉を顰めて私にそう優しく言った

「普通に二日酔い、もう二度とお酒飲まん」

「いや飲むだろ」

2人でゲラゲラ笑ってると「おーい、樹」なんて最近聞いたことがあるような声がしてバッと振り返った

「あーー！！！松村！」

そこに立ってたのはつい昨日一緒に飲んだ松村北斗だった

「え、なんで北斗のこと知ってんの？」

樹が間抜けな声でつぶやいた

「昨日！無理やり合コン？連れて行かれて松村が飲み直そうって」

「まずあなたは、その松村呼びやめれる？」

松村北斗がニコって笑って私を見下ろした

「俺、Aと北斗会わせねぇ様にしてたのに」

樹が不貞腐れたように口を尖らせた

「え、？どうして会わせないようにしてたの？」

「お前に彼氏なんか出来たら面白くねぇじゃん」

「松村と？ないない」

私がケタケタ笑い出すと樹は嬉しそうに笑った

「えー、俺はアリだったんだけどな」

そう言った松村は不敵な笑みを浮かべて

「次、松村って言ったらお仕置きね？」

私の頭にポンっと手を置いてクシャっと撫でた。

「てことで樹、これからは俺も集まりとかたまには呼んでね」

私が唖然としていたらそのまま手をヒラヒラさせてさっさと歩いて行ってしまった

とんだ爆弾じゃねぇかあいつ。

そうは思ったけどとりあえず私の体はニコチン不足が限界だったみたいで無意識に樹の腕を掴んだまま喫煙室に向かっていた

うん、ヤニ吸ってから考えればいいよな！