類は友をなんとやら。 (ページ11)

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そこでAをぶった奴らは退学処分になった事をしらされた

しかしSNSにあげた犯人はAしかいないと退学になった生徒の証言から、

Aは軽率だったのではないかと叱責をうけた

「本当に、すいませんでした」

普段のAは感情なんて殆ど露わにしないのに、その声は泣いている声だった

先生達も泣いているAをその後は咎めることなく、軽い注意をして終わった。

俺と慎太郎も特に咎められる事なく軽く事情を聞かれて3人一緒に会議室を後にした

まだ授業の最中で、今戻るのもなって思いそのまま3人で屋上に来た

「俺らのせいでごめんな。」

泣いているAを始めて見たのもあってかどうしても謝らずにはいられなかった。

しかしその時、ずっと俯いたままだったAの肩が小さく震え、そしてアハハと楽しそうな声が響いた

「なんで、樹も慎太郎も悪くないじゃん」

ひとしきり笑い終えた彼女がケロッとしながら言う

「だって俺ら、泣かせてしまって」

慎太郎がきまりが悪そうに言うと

「嘘泣きに決まってんじゃん！」

また笑いながらそう言って

「タダでわたしのこと殴らせる訳ないでしょ、仕返ししたの」

そう言ってお腹を抱えながらケタケタ笑う彼女に俺らもつられて笑いが込み上げた

「お前それはセンスあるわ」って。

声をあげて笑うAは、やってることは何一つ可愛くはなかったけど、

普段の大人びた様子とはちがって

年相応の少女のようで目が離せなかった

この時からAも時々笑うようになって俺らとも腹割って話せるようになった気がする