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北斗side


俺はただしとしとと涙を流し続けるAを抱きよせることしかできなかった


そっと頭を撫でると俺の背中に回された手の力がすこし強まった気がした



「歩ける？」

Aが少し落ち着いた頃に声をかける



「ごめんね。」


少し赤くなった目を擦って俺の手を引いて歩き出すAの背中がひどく小さく見えた


その背中に伸ばしかけた手を元に戻して引かれた手を絡めとり恋人つなぎをした








握り返された手は小さく弱かった




守ってやらなくちゃって心から思った


けどそれ以上にこいつのことは手放せないなって思った

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作者名：あかにこ | 作成日時：2021年10月1日 21時

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