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北斗といる時間が増えてから2ヶ月がたった少し冷え込み出した日
“最近元気にしてんの”
約3ヶ月以上も音信不通だった樹から連絡が届いた
もう忘れきったつもりでいたのにたった一件のLINEですごく動揺してしまう
私はなんて返していいのか分からず既読をつけないでケータイを少しの間眺めた
「はぁ、」
思ってたより大きなため息が出て自分でも驚いた
「どうしたの」
北斗がため息に気がついてわたしの顔を覗き込んだ
「、、なにもない」
なんだか今までみたいに北斗に相談する気分にはなれなくて口をつぐんだ
「ふーん、？あ、言ってなかったけど俺明後日から2週間実家の方に用事があるから。」
北斗が思い出したかのように普通のテンションでこんなことを切り出した
「え、ほんとに言ってるの」
「寂しいわけ？笑」
間髪入れずに質問で返した私にニヤニヤしながら北斗が聞いてくる
「そんなわけないじゃん」
強がったけどこれは嘘、ほんとはちょっとだけ寂しい。
寂しいのはわたしだけなのかな。
「だから明日も準備で来れねえから、
お前はちゃんと飯食えよ」
ぽんって優しくわたしの頭に手を乗せた
今日はそのまま2人で適当にご飯を作って交代でお風呂に入っていつも通りに寝た
次の日わたしが起きる頃には北斗はもう家にいなくて、
声かけてくれてもよかったのに。って少し不貞腐れた。
結局樹のことを北斗に相談できなかったな
私はまだ既読をつけてない画面をみて小さくため息をついた
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作者名：あかにこ | 作成日時：2021年10月1日 21時
