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「水はやっぱり沁みるな。」
手の傷水がつくとヒリヒリとした
？「ねぇ？」
「！！！！」
突然後ろからの声に驚き振り返る
「沖田さん…。」
沖「そんなに驚かなくても。」
「すいません。」
沖「それよりさ。その怪我本当に擦り剝いたの？」
朝餉の時に皆さんに聞かれ「擦り剝いた」と言っていたが
その答えに沖田さんは納得していなかったようだ
「そうですよ？なんでそんなこと聞くんですか？」
沖「ふーん。いや、最近稽古場がさ。朝行くと綺麗なんだよね。」
「それは千鶴ちゃんが掃除しているのでわ？」
沖「そうかなって思って本人に聞いたけど知らないって言ってたんだよね。君何か知ってるんじゃないのかな？例えばその怪我と何か関係してたりさ？」
沖田さんは本当に勘のいい人だ
「私も知りませんね。稽古場が綺麗なのは他の方が掃除でもしているのでわ？」
沖「それはないかな？もし仮にそうだとしたら今までもその隊士がやってて綺麗だと思うんだよね？だから一番にその可能性が消えるんだよ。次に千鶴ちゃんが使っているなら土方さんに許可を取ってるはずだし仮にとってなかったとして僕に聞かれた瞬間に謝ってきそうだしあの子嘘下手だし。そう考えると…。残るは君だけなんだよね？」
まるでもうわかっているような口ぶりだ
だんだと距離が近づく
沖「あっ。それに今日稽古場の床に血が付いていたんだよね。」
「えっ…。そんなはずは…。」
沖「あれ？どうして自分の血だと思ったのかな？僕はただ付いてたって言っただけだよ？」
思わず自分の口を押えた
沖「やっぱり君なんだね。」
「すいません。少しお借りしてました。」
沖「何で急に始めたのかな？」
「己の身ぐらいは己で守れるようになりたくて。」
沖「へー。誰かに教えてもらおうとは思わなったの？」
「皆さん忙しいと思うので。」
沖「ふーん。君も不器用だね。だけどそういう子嫌いじゃないよ？だから僕が特別教えてあげるよ。」
「それは沖田さんに迷惑をかけてしまうのでは？」
沖「迷惑と思ってたら言わないよ。それとも僕じゃあ不満なの？」
「いえ。ありがとうございます。」
沖「じゃあ後で稽古場に来てね。」
沖田さんは手を振りながら立ち去った
「嬉しいけど…。」
沖田さんの稽古って…
想像しただけでぞわっとした
もしかしたら早まったのかもしれないと…
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小狐嬢(プロフ) - 美弥さん» 下のコメント見れてなかったです^^;好きと言ってくれて頂きありがとうございます！ (2018年9月29日 0時) (
レス) id: a6bc014b74 (このIDを非表示/違反報告)
小狐嬢(プロフ) - 美弥さん» ありがとうございます！直します！ (2018年9月29日 0時) (レス) id: a6bc014b74 (このIDを非表示/違反報告)
美弥 - ちょっとだけ気になったことが……「〜でわ？」ではなく、「〜では？」だと思います。すみません、細かい所をぐちぐちと…。ほんとにすみません。 (2018年9月29日 0時) (レス) id: 167bc4b611 (このIDを非表示/違反報告)
美弥 - このお話し、とっても好きです。 (2018年9月29日 0時) (レス) id: 167bc4b611 (このIDを非表示/違反報告)
小狐嬢(プロフ) - 悠子さん» コメントありがとうございます！他の方については後書きにチラッと書いてありますのでそちらをチラッと見て頂けると幸いです (2018年8月4日 1時) (レス) id: a6bc014b74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小狐嬢 | 作成日時：2017年11月22日 19時
