32 ページ34
斎「こんなところで何をしている。」
「斎藤さん…。」
斎藤さんをほうを見ると少し怒っているように感じた
「すいません。」
斎「何に謝っているのだ？俺は何をしているのかと聞いているのだ。」
斎藤さんの質問になかなか答えずにいると
斎「先ほどの奴は確か風間とかいう鬼だな。そんな奴とこんな人気のないところで何を話していたのだ。もしや雪村の事についてではあるまいな？」
「違います。」
斎「ならば何をしていた。」
「私はただ月を見ていて、そしたら風間さんがきただけです。それから風間さんはただ自己紹介をして帰っていきました。斎藤さんこそこんなところで何をしているんですか？」
斎「俺はただ戻りの遅いあんたを副長が探しに行こうとしたので代わりにきただけだ。」
「すいません。ご迷惑をお掛けしました。」
斎「別に迷惑などとは思っていない。だが、あんたに何かあっては困るからな。」
「以後気を付けます。」
斎「それと何故月を見ていたのだ？」
「月がとても綺麗で…。」
斎「俺には同じに見えるが…。」
二人で月を見上げる
「私のいた世界は星も月もよく見えませんでした。夜でも街明かりがついていたので…。だから久しぶりにこんな綺麗な夜空を見ました。」
斎「そうか。あんたのいた世界とここでは随分違うのだな。」
「はい。こんな夜空を見ていると自分が小さな存在に思えます。ここまま消えてしまいたくなるほどに…。」
私が月を見ながら微笑むと斎藤さんが急に抱きしめてきた
「斎藤さん？どうしたんですか？」
私が斎藤さんに聞くとさらに腕の力が強くなった
斎「すまない。なんだか急にあんたがこのまま消えてしまいそうな気がした。」
「大丈夫ですよ。私はここに居ます。」
斎藤さんを優しく抱きしめる
しばらくその状態が続いた
斎「急にすまなかった。忘れてくれ。」
それだけを言い斎藤さんはその場を離れていった
離れた後もまだ斎藤さんのぬくもりが少し残っていた
それが何故か切なくなった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 103人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
小狐嬢(プロフ) - 美弥さん» 下のコメント見れてなかったです^^;好きと言ってくれて頂きありがとうございます！ (2018年9月29日 0時) (
レス) id: a6bc014b74 (このIDを非表示/違反報告)
小狐嬢(プロフ) - 美弥さん» ありがとうございます！直します！ (2018年9月29日 0時) (レス) id: a6bc014b74 (このIDを非表示/違反報告)
美弥 - ちょっとだけ気になったことが……「〜でわ？」ではなく、「〜では？」だと思います。すみません、細かい所をぐちぐちと…。ほんとにすみません。 (2018年9月29日 0時) (レス) id: 167bc4b611 (このIDを非表示/違反報告)
美弥 - このお話し、とっても好きです。 (2018年9月29日 0時) (レス) id: 167bc4b611 (このIDを非表示/違反報告)
小狐嬢(プロフ) - 悠子さん» コメントありがとうございます！他の方については後書きにチラッと書いてありますのでそちらをチラッと見て頂けると幸いです (2018年8月4日 1時) (レス) id: a6bc014b74 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：小狐嬢 | 作成日時：2017年11月22日 19時
