私ばっかり... (ページ28)

今日:8 hit、昨日:6 hit、合計:51,749 hit

27話ページ28

(過去)

お母さん「そう言えばもう少しでAの誕生日だね？何が欲しい？」
A「うーん.....ない！でも、遊園地行きたい‼」
お父さん「お！いいぞ‼家族みんなで遊園地だ！」
A「いえーい！」

誕生日当日

お母さん「今日は何の日だ！」
A「Aの誕生日！遊園地♪遊園地♪」
お母さん「そうだね！遊園地♪遊園地♪」
お父さん「お！ノリノリだなー父さんも一緒に」
3人「遊園地♪遊園地♪」

それから3人でお父さんの運転で遊園地に行った

事故が起きたのはその直ぐ後だった

お父さん「遊園地着いたらまず何乗る？」
A「うーん.....コーヒーカップ‼」
お父さん「グルグル回って目が回るぞ！笑」
A「グルグル～笑笑」
お母さん「あなた‼危ない‼」

ドン！

大きい音とともに私達は車から投げ出された

しかし、痛みは全くなかった
お父さんとお母さんが私を守るように覆い被さってくれていたからだ

でもその代わりに、お父さんとお母さんは頭から血を流して倒れていた

A「お父さん！お母さん！」

何度叫んでもお父さんもお母さんも起きてくれなかった

その後、近くにいた人が警察と救急車を呼んでくれたみたいで、犯人は捕まり、私達は病院に運ばれた

病院に着くと、お医者さんが私にお父さんもお母さんも死んでいると言った
もう何が何だか分からなかった...

私が遊園地に行きたいなんか言わなければ...

その後は早かった、お父さんとお母さんの葬式が行われ、いつの間にか親戚の人の家に引き取られて...

それから、親戚の人には、私の所為でお母さん達が死んだのだと毎日のように虐待を受けていた
幼稚園ではいじめられなかったものの小学生になったらクラスの皆んなにいじめられ...

それはもう酷かった。学校ではいじめられて、家では虐待を受け...

そんな日々に嫌気が差して中学を卒業した時と同時に家出をし一人暮らしを始めた

そんな日々を受けてここまでやって来たのだ