ノンフリーダム (ページ14)

今日:8 hit、昨日:3 hit、合計:72,392 hit

14: ページ14

海くんはとっっても笑顔だ。

そして私を見てくる。

「なんか顔に付いてますか？」

中「何もついてないよん。」

いつも通りの海くん。

するっと手が伸びてきていつのまにか恋人つなぎに。

「何してるんですか！？」

中「え～、Aちゃんがどっか言っちゃいそうなんだもん！」

子供のように駄々をこねるのは可愛い。

なんで海くんが年上キラーなのか分かった気がする。

こんなにいい顔で、甘えられたらやられちゃう。

海くんがふと考えたように、

中「元太って麗のこと好きっぽいよね～。」

なんて。

同意まで求めてくる。

私は何も言えない。

中「俺は好都合なんだけどさ(笑)」

・

・

・

中「てか、Aちゃん聞いてる？もうすぐお家着くよ？」

何も耳に入ってこなかった私は海くんに言われてやっともう家に着くことがわかった。

「あ、すみません！」

気づくともう玄関。

「海くんは何を忘れたんですか？」

中「え～？忘れ物か、、。強いて言うなら俺の心？」

何言ってんの？

中「こうでも言わなきゃ元太がAちゃんを送るでしょ？それがいやだったんだよ～。」

「だからってそんな嘘をなんで、？」

中「え、俺、Aのこと本気だから。」