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休み時間・・・・。
「おい!屋上行くぞ!!」
「えっ!う、うん!!」
「おい!もっと優しく話せねーのかよ!!」
ごめんね?あーゆー奴なの。と申し訳そうに話す伊藤くん。
いきなり三橋くんに話しかけられ戸惑ってしまったが、素っ気ない会話でも
話しかけてくれたことがとても嬉しかった。
―屋上―
三人でベンチに座ってご飯食べようとしていると一人の女の子が屋上にやってきた。
「三ちゃんまた早弁したの??早弁しない約束でしょ!?・・ん?あなたは??」
「あっ!今日からこの学校にきた水島Aです!お昼一緒にって誘ってもらって・・・。」
「そうだったのね!!私は赤坂理子!仲良くしましょ!!もしよかったら早速今日一緒に帰らない??」
「え、本当に?うんっ!!嬉しい!!(理子ちゃんって今井さんが言ってた子だ!!)」
な、なんだろうこのかわいい子は!!もっと仲良くなれたらいいなぁ。
私はぎこちないけれど三人の話に耳を傾け、時に三橋くんが話に入っていけるように
さりげなく会話に混ぜてくれたり、そんな彼の優しさがなんだか妙に安心し
私を落ち着かせてくれる・・・。
三橋くんってなんだかんだ優しいんだなぁなんて思いながら
私はきゅーっと胸が締め付けられ、目頭が熱くなった。
「ん、なに泣きそうな顔してんだよ。弁当食って腹でも壊したか?笑」
「ううん。大丈夫!なんでもないよ。それにお弁当は美味しいから!ママに謝って。」
「なんでだよ!!おめーが泣きそうな顔してんのがわりーんだろ!」
お前は笑ってるほうがかわいいぞ!!とクシャクシャ!と雑にだけど優しく頭を撫でる。
「・・・あ、ありがとう・・・。」
「っ!!おっ、おぅ・・・。」
お礼を言いながら三橋くんを見ると、柵に寄りかかりながら外の風景を見ていて
なんだか少し耳が赤く染まっているように見えた。
三人は休み時間が終わるまで、私が来る前の話をしてくれた。
伊藤くんは京ちゃんという彼女がいて、すごくバカップルだということ。
三橋くんは卑怯で、どんな手を使っても勝てばいいという考えの持ち主ということ。
しかし理子ちゃんの道場を守ってくれたり、いいところもあるということ。
―
今まで何でも話してきた私だけど、これだけは言えなかった。
ママ・パパ?私この学校にきてよかった・・。
この学校なら私も心から楽しめて、たくさんの思い出を作れる気がするよ・・。
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Runa - 忙しいと思いますが、更新がんばってください!応援してます! (2021年6月13日 16時) (レス) id: cf36c57a0e (このIDを非表示/違反報告)
水花 - 納得いける作品ができるまで待っているので頑張ってください
応援しています (2019年6月11日 0時) (携帯から) (レス) id: 5e994f90b5 (このIDを非表示/違反報告)
水花 - はい!頑張ってください!応援しています! (2019年4月27日 23時) (携帯から) (レス) id: 5e994f90b5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずは(プロフ) - 水花さん→いつもいつも本当にありがとうございます。仕事が忙しくなかなか更新できず申し訳ございません。もう少し時間を頂ければと思います。 (2019年4月26日 1時) (レス) id: 4a89377b71 (このIDを非表示/違反報告)
水花 - いろいろ忙しい時期ですが、更新頑張ってください。とても楽しみにしてます。 (2019年4月24日 0時) (携帯から) (レス) id: 5e994f90b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆずは | 作成日時:2019年1月12日 14時