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―Мside―
昨日の夜は帰り際にあいつが言った言葉が気になって
あいつが言った好きってどういう好きなんだよ。
友達として?それとも?そもそもそういうことではないのか??
そんなこと考えてたらいつの間にか寝ちまって、起きてもそのモヤモヤは消えなくて
苛立つ気持ちを抑えながら、着替えて学校へ向かう。
―
学校に着くとまだあいつの姿はなくて、来たと思ったら普通に挨拶してくるあいつに余計腹が立った。それを見られねーようにいつも通り挨拶をしてみたはいいけど何を思ったのか俺はサテンに誘っていた。行く予定もねぇのに何やってんだよ・・・俺。
授業が始まって横を見るとボーっと授業を聞いていて、なにも考えてなさそうなそいつにノートをちぎり投げる。
手紙に目を通すとビックリしたものの、帰ってきた言葉はなんで?の一言で。
余裕ぶってるそいつに思い切って聞いてみた。
昨日言ってた好きってどういう好き?
横目で覗いてみると、驚いた様子で自分が言ったことを思い出しているようだった。
手紙が投げ返され中身をみると。
そんなこと言ったっけ?覚えてないや。
それだけ書いてあった。
なんだかバカバカしくなった俺はイライラを紙にぶつけるかのように
雑に紙を丸めて寝たふりをした。
「・・・・だったら簡単に好きとか言ってんじゃねぇよ。」
誰にも聞こえないようにつぶやき、目を瞑る。
それでも寝れるはずもなく、ずっと考える。
あいつが転校してきてから俺は変に調子狂わされてるし
誰かに絡まれたり、あぶねぇ目にあってっとすげぇ焦って
早く助けてやりたくて。
泣きそうなあいつを見ると自然に抱きしめてる俺がいる。
笑ってくれればそれだけで安心して、ドキドキして。
理子とか明美ちゃんとか仲が良い奴が困ってても助けてぇと思うが
それとはまたちげぇんだよな。
もし、俺じゃない奴があいつを助けてたら?
俺じゃない奴に笑いかけてたら?
そうか・・・・・俺・・・・そういうことか・・・・。
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Runa - 忙しいと思いますが、更新がんばってください!応援してます! (2021年6月13日 16時) (レス) id: cf36c57a0e (このIDを非表示/違反報告)
水花 - 納得いける作品ができるまで待っているので頑張ってください
応援しています (2019年6月11日 0時) (携帯から) (レス) id: 5e994f90b5 (このIDを非表示/違反報告)
水花 - はい!頑張ってください!応援しています! (2019年4月27日 23時) (携帯から) (レス) id: 5e994f90b5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずは(プロフ) - 水花さん→いつもいつも本当にありがとうございます。仕事が忙しくなかなか更新できず申し訳ございません。もう少し時間を頂ければと思います。 (2019年4月26日 1時) (レス) id: 4a89377b71 (このIDを非表示/違反報告)
水花 - いろいろ忙しい時期ですが、更新頑張ってください。とても楽しみにしてます。 (2019年4月24日 0時) (携帯から) (レス) id: 5e994f90b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆずは | 作成日時:2019年1月12日 14時