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「ごめんっ・・伊藤くん・・・私も一緒に・・行く。」
「Aちゃん。これは遊びじゃねぇんだ。これ以上Aちゃんになんかあったら
彼奴が黙ってねぇって。」
「・・・あいつ?でも私がここにいたいのっ!!今回ばかりは言うこと聞いてられない。」
迷惑はかけないから。そう言うと私の真剣さに負けたのか。伊藤くんは知らねぇぞ。と呟く。
だって心配だから・・・。今井さんも伊藤くんも・・・それに三橋くんの顔見なきゃ安心できない。
伊藤くんは京子ちゃんをその友達に託し帰らせると、地べたに座り込んだ。
彼女の前で心配かけないように普通を装ってたけど実際だいぶな怪我なようだ。
私は今井さんと伊藤くんを頼りない体なりに肩を貸す。やっとのことで倉庫の中に隠れ三人で座り込む。すると遠くのほうから誰かが走ってくる音がして、誰かと思えば三橋くんだった。
「おいっ!!こんなところで何してんだよ。あの大ボスゴリラが来る前にずらかるぞ。ってなんでAもここにいんだよ。」
なんでこいつも逃がさねぇんだよ。三橋くんは低い声で伊藤くんを睨む。
「ごめんね?でも私が自分でここにいるって決めたの。みんなが心配で帰るなんて考えなかった。」
「でもまた何かされたらどうすんだよ。」
「平気っ・・私なにもされてないし・・・傷つくことは慣れてる・・苦笑」
んだよそれっ。とにかくずらかるぞっ!!と声を荒げる。しかし時すでに遅し・・・。
大ボスゴリラと言われてるすごく大きな奴が手下を引き連れ倉庫の中に入ってきた。
二人で距離を取りながら見つめあい今にも喧嘩が始まりそう・・・。
すると理子ちゃんと理子ちゃんパパが入ってきた。
理子ちゃんのパパが止めに入るが一発ダウンしてしまった。
「お父さんの仇ぃ〜っ!!!」
その声とともに三橋くんと片桐と呼ばれるその男は殴り合う。
二人の熱気はすごいもので三橋くんの真剣な姿に目をそらすことができなかった。
(かっこいい・・・・。)ってこんな時に私ってば・・///何考えてんだろ。
そんなこと考えているとムックたちがやってきてなにやらブツブツ話しているが
何言ってるのかイマイチでみんな固まってしまう。すると先生たちが呼んだであろう警察のサイレンの音が聞こえてきた。
その音に開久の奴らは逃げていき、先生たちも帰っていく。
三橋くんは理子ちゃんにこいつらを頼むとお願いし理子ちゃんと理子ちゃんパパで二人を支えて
出て行ってしまった。
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Runa - 忙しいと思いますが、更新がんばってください!応援してます! (2021年6月13日 16時) (レス) id: cf36c57a0e (このIDを非表示/違反報告)
水花 - 納得いける作品ができるまで待っているので頑張ってください
応援しています (2019年6月11日 0時) (携帯から) (レス) id: 5e994f90b5 (このIDを非表示/違反報告)
水花 - はい!頑張ってください!応援しています! (2019年4月27日 23時) (携帯から) (レス) id: 5e994f90b5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずは(プロフ) - 水花さん→いつもいつも本当にありがとうございます。仕事が忙しくなかなか更新できず申し訳ございません。もう少し時間を頂ければと思います。 (2019年4月26日 1時) (レス) id: 4a89377b71 (このIDを非表示/違反報告)
水花 - いろいろ忙しい時期ですが、更新頑張ってください。とても楽しみにしてます。 (2019年4月24日 0時) (携帯から) (レス) id: 5e994f90b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆずは | 作成日時:2019年1月12日 14時