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〈サメ君はチェンソーの悪魔の事知っているみたいだね
今日死にたくなければ話せる事を話すべきだよ〉

『ビーム』

戸惑うビームに声をかける
ビームは私が殺させない


『約束する、ビームは殺させない
だから話してほしい
私を信じて 絶対に守るから』


〈A様…

チェンソー様…足超速い…
でも移動するとき足だけじゃない…！〉



〈チェンソーのチェーン使って移動してた…！
チェーン飛ばして引っ掛けて建物から建物へ…！〉

「そうか…！サムライソードは居合で移動してたし…
レゼも爆発で移動をしていた！
俺も自分の力を応用するべきなんだ！」



「じゃあやってやるぜ！！ビーム！サメになれ！！」

〈はい！！〉

「こういう事だあア！！」


デンジ君はチェーンをビームの口にかけ、馬乗りのようになった



『違う！！絶対に違う！！』

〈チギャウ…チギャウ…〉


〈そういう事なの！？違うんじゃないか！？
なんかこうチェーンを腕から飛ばして
建物に引っ掛けてさ！〉

「あ〜？これが正解だよなあビーム！！」

〈正解‼︎正解‼︎正解‼︎正解‼︎〉

「っしゃあ走れビーム‼︎」


そのまま走っていったビームとデンジ君


『デンジ君走ってないじゃん』

〈サメ君かわいそう〉



『…危ない！！』


そんな呑気な事を言っている暇もなく、ボムが連れている台風の悪魔の風が私達を吹き飛ばそうとする

風が強すぎて、しっかりと地に足を付けていても元いた場所からかなり動かされてしまった



「A！手ェ伸ばせ！！」

『アキ君！？』


どうやら飛ばされ過ぎてアキ君がいる場所まで来たらしく、言われた通り手を伸ばすとそのまま引っ張り寄せて何とか電柱に掴まる


『アキ君！！天使君が！』

「糞っ！」


フワッと身体が浮いた天使君のシャツをアキ君が掴み、何とか飛ばされるのを免れた天使君


〈いいんだ…… いいんだ！手を放していい！〉

『なに言って…！』

〈死ぬなら死んでいい！今日が死期だったんだ！大丈夫…！死ぬ覚悟はずっとできている〉


するとアキ君は意を決したかのように天使君のシャツを放し、天使君の手を握って引き寄せた

天使君の手に触れると寿命が減る
今回ので2か月は減ってしまったようだ


「死にたいならどっか遠くで死んでくれ…
目の前で死なれるのだけは…もう御免だ……」


アキ君はそう言いながら私を天使君との間に挟み、まとめて後ろから抱きしめた



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