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40 気楽に復讐を！ ページ42

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「ぐうう……」


パンイチで腕を後ろにチェンソーで拘束されている男は、紛れなく先ほどまで猛威を振るっていたサムライソードだ

ビル内でデンジと出会ったサムライソードはビル外に押し出し、電車に突っ込み激しい乱闘をするも、チェンソーには敵わなかったのだ




「殺してやっ… ぶっ殺してやるうア！」

「負け犬の声はデケえなあ
警察がテメエを迎え来るまで
ここでじいっと待ってなきゃなんだけどよ
俺はいろいろ納得できないんだよね」


「てめえは姫野先輩を殺した
ツラの良い美人がテメエのせいで世界から一人減ったんだ
なのにテメエは反省もせず一生刑務所暮らし…
それじゃ俺がスッキリしねえ」


「お前には何もできねえだろ 公安の犬風情がよ」


「ん―― 今から大会を開く」

「…あ？」

「大会…？」




偶然その場に到着したアキが聞き直す

無線で応援を求める連絡をいれると、デンジの方へ向き直した





「早川の先輩も参加するか？最強の大会によ」

「お前は何を言ってんだ？」


「コイツは姫野先輩を弾で撃った
だからコイツもタマを撃たれるべきだろ」



「だから大会を開く！
お互いにコイツのキンタマを蹴っていって…
警察が来るまでに一番デケえ悲鳴を出させた奴の勝ち！」




「ハア〜〜〜〜〜」


あまり乗り気でないアキを見てノリが悪いと言わんばかりの顔を向けるデンジ




「…俺達の仕事はコイツを捕まえる事だ
いたぶって憂さを晴らす事じゃない
そんな事したって姫野先輩は喜ばない」


「あ そう」



つまらないといった表情をしてデンジが離れようとすると、胸ポケットから１本のタバコを取り出す


Easy revenge！


それを見るなり、腕まくりをするアキ



「なあ……… 勝ったら何くれんだ？」


「へ！そりゃもちろんコイツの玉金よ！」





そこへ石の上を歩く独特な足音が鳴った



『それ…… 私にも参加権ある？
ちなみに今日はピンヒール！』



そこにはピースしながらニヤッと笑うAが立っていた


「ピンヒール！？参加権大アリよお！」









姫野先輩

天国まで聞こえるか？





オレ達からアンタへの鎮魂歌(レクイエム)だ




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