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37 未来最高！ ページ39

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〈イェイイェイ 未来最高未来最高
お前も未来最高と叫びなさい！〉



そんな声が聞こえたのは悪魔がいる部屋からだった


私はマキマさんとの話が済み、新しいバディに会いに行ってと言われここまで降りてきたのだ



『 (未来最高って…どんな悪魔だよ) 』




その部屋に今、誰がいるのかも知らずに私はその部屋の前を通り過ぎ新たなバディの元へ向かった








マキマさんから渡された鍵を差し込み、ドアを開けると誰もいなかった


『あれ、部屋間違えた？でも鍵使えたし、』

〈来た！来た！新しいバディ！〉

『ギャアアアアア！！』


いつの間に現れたのか、ヌッと床から顔を出し、
キャッキャッとはしゃぐサメの頭をした魔人、この子が私の新しいバディらしい



『き、君お名前は、』

〈ビーム！〉

『ビームね、えっと、私は』

〈A様！俺知ってる！A様！強い！チェンソー様の仲間！〉

『チェンソー様ってデンジ君の事？』

〈そう！チェンソー様最強！ 俺！本当は会話出来ないくらい怖い！
でも！A様強いから！言う事聞く！〉



ああ、そういえばマキマさんも言っていたかも
普段は会話もできないほど凶暴だけど、デンジ君の仲間で、且つ強い私の言う事は聞くらしい、って



〈俺！チェンソー様の！手伝いもするから！
いつも一緒にいられない…〉

『何かあった時はデンジ君優先でいいよ、私はその次ね？』

〈A様も！大事！〉







部屋を出て地上を歩く私と、地中を泳ぐビーム

長い廊下を歩いていると、さっき未来最高！と謎の声が聞こえた部屋からアキ君が出てくる



『あれ？アキ君』

「A！」

『こんなところで何してるの？』

「俺は新しい悪魔と契約に、Aは？」

『…あー、私は新しいバディに会いに来たの』

「…は、？」



そう言うと床から姿を現したビームが私の足に抱き着く



〈誰だ…〉

『同じ特異４課の早川アキ君だよ、初めて会うの？』

〈仲間！初めて！〉

『じゃあ挨拶しな〜アキ君も強いから言う事聞くんだよ？』

〈わかった！〉

「お、おい」


仲間仲間と言いながら泳ぐビームからアキ君に視線を移す
その表情は困惑、だろうか


『どうしたのアキ君、そんな難しい顔して』

「…お前、もう平気なのか？」

『えっと…何が？』

「何って… いやなんでもない」





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