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18 ВОДа ページ20

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『___スイ』




そう唱えると、人以外が水で覆われた

私が契約している水の悪魔は、スイと唱えると対象物の体内で水が大量発生し爆発、その後消滅する力を持っている


ここは悪魔の胃の中___つまり体の中なので今、水で覆われているというわけ

もちろん対悪魔用の力なので私達は溺れもしないし、傷付きもしない
パワーちゃんもギリギリセーフらしい



「すっげ！魚になった気分だぜ！」

「この水が血じゃったらワシ全部飲めるぞ」



このままホテル全体に水が回って悪魔が爆発すれば、デンジ君を悪魔に渡さずに外に出ることが出来る



〈水の悪魔か… その女なかなかいいものと契約しているな…
だがそんなものただの水分補給に過ぎない〉



悪魔は水をフッと吹き飛ばしてしまった



『あーあ、私の体温が無駄になっちゃう』



だんだん指先が冷えてきて、水の悪魔の力を使った代償である体温が奪われていくのがわかる



「A大丈夫か、これ着とけ」

『アキ君ありがとう』




お言葉に甘えてアキ君の上着を着ていると、壁からニュッと何かが現れた



〈クックックッ…誰かのお陰で体が温まる…〉

『…“ヴァダー” 何のつもり？煽りにでも来たの？』



壁から現れたのは、私と契約している水の悪魔 ヴァダー



〈お前はあの時と何ひとつ変わらないままじゃないか…仲間を守るこ〉

『ヴァダー』




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